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ミラクルニューヨーク(ニューヨーク/アメリカ)

うちの旦那は、旅に関して何かと「持っている人」だ。

富山では地元民でもしょっちゅうは見られないという「魚津の蜃気楼」をたまたま偶然見ることができたし、旅行中はたいがい晴れる。私がひとり旅をしていた時とはえらい違いだ。

そして2019年ニューヨークの夫婦旅。うちの”持ってる”旦那サマの運は、またもや大いに発揮されることとなったのである。





初日から、運を試される出来事があった。


夕方にマンハッタンのホテルについた私たちは、すぐにヤンキースタジアムへ向かった。

ニューヨークヤンキースが地区優勝を決めるかもしれない大事な試合を観戦するためだ。


しかも、先発はあの田中将大(マー君)である。

MLBは大抵5人ほどで先発投手のローテーションを組む。田中が見れるのは5分の1の確率だ。すでにツイている。



結果的に、ヤンキースは勝った。優勝だ。

初めてのMLB観戦で応援しているチームの優勝を目にするなんて、こんなアメイジングなことはない。


しかしもっと驚きなのは、旦那がこの日の観戦チケットを購入したのが、今年の3月だったということ。

3月の購入時点で「きっと9月19日は田中が先発し、ヤンキースが地区優勝に輝くに違いない」なんて、誰が予想しただろうか。





二日後。


私たちは自由の女神やブルックリンブリッジの見学を終えて、マンハッタンのホテルへ戻ってきた。

ホテルのドアを開けると、なにやら一階のロビーに大勢の人が集まっていて、なぜだか異様な静けさが漂っている。

何事かと思い人だかりの中心をのぞくと、なんとそこには、環境相に就任したばかりの小泉進次郎大臣がいた。


小泉大臣は温暖化対策サミット出席のためにニューヨークへ来ていたらしい。ちょうど報道陣に囲まれて取材を受けているところだったのだ。私たちはファンでも支持者でもないが、さっき見た自由の女神の思い出が吹っ飛ぶぐらいには興奮した。

人だかりの中にホテルの男性スタッフがいたので「彼は今日ここに泊まるんですか?」と尋ねてみた。

スタッフは「私はわかりません」と言ったあと、首を縦に振ってにっこり笑った。答えはイエスだが、私の口からは言えません、ということなのだろう。


よって凡人代表の私たちは、一国の大臣と同じ屋根の下で二夜を過ごした。窓の外にはエンパイアステートビルが見える。小泉大臣もきっと私たちと同じものを部屋からみていたに違いない。



MLBのチケットを買ったのも、ホテルを選んだのも、旅の日程を決めたのも、全て旦那だった。そしてやはり、ニューヨークでもミラクルが起きた。

人から羨ましがられるほどのことではないかもしれない。だけど人生で2度と起こらないだろう出来事がまたもや起きた。

いつか大どんでん返しが起こらなきゃいいが…。


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17歳年上の旦那と小さな飲食店を経営しながら、ときどき旅へ出ています。中卒の女将。過去に起業の経験もあり。今は趣味&気晴らしに旅のエッセイを書いています。「幸せの扉は自分でこじ開ける」がモットーです。
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