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トルティーヤチップスがいっぱい(サンディエゴ/アメリカ)

旦那の運転するレンタカーで、宿泊先のロサンゼルス・サンタモニカから、西海岸南部サンディエゴに到着した。

サンディエゴはもともとメキシコ領であったことから、今も建物や食などメキシコ文化の面影が強く残っている街だ。


サンディエゴ屈指の観光地・オールドタウンをプラプラと歩きながら、本場さながらのメキシカン料理を探した。

なかなかここ!という店が見つからなくて、やっと決めたのがガイドブックにも載っている超有名店。冒険せずに安パイを選んだことがちょっと悔やまれる。




注文したのはタコスのプレートと、トウモロコシで作られた「トルティーヤチップス」というスナック、それにアボガドをペースト状にして味付けした「ワカモレ」だった。


いちばん最初に出てきたのはバスケットに入ったトルティーヤチップス。二人でこんなに?というぐらい大量だ。

続いてタコス。最後にワカモレ。しかし、ワカモレが運ばれてきた瞬間、私たちは呆然とした。



アボカドディップと一緒に添えられていたのは、先ほど運ばれてきたものとほぼ同じ、大量のトルティーヤチップスだったのだ。

テーブルの上は、トルティーヤチップスだらけになってしまった。

「こんなにいっぱい、どうすんねん...」


少しして、ちいさな怒りがこみ上げてきた。

もしも私がここの店員だったら絶対に

「ワカモレにもトルティーヤチップスがたくさんついてくるので、お二人ならそれで十分だと思いますよ?」

と言ってあげたはずだ。


仕方ない。旦那とふたりで懸命にトルティーヤチップスを食べた。飲食業を営んでいるものとして、自分で注文したものを残して帰るのは気が引ける。

・・・それでもやはり、全部食べきることはできなかった。


あとで知る。
アメリカの人は平気で食事を残すし、それを失礼だと思う文化もない。それに持ち帰りたいといえば、たとえ高級なレストランでも食べ残しを持ち帰らせてくれるのだ。

店員が「ワカモレにもトルティーヤチップスがたくさんついてくること」を言ってくれなかった理由がわかった。「持ち帰るために多めに注文したんだろう」ぐらいに思われていたはずだ。不親切な人だ、と思った自分を恥じた。



旅先で「これっておかしくない?」と思うことにはたいてい理由がある。

台湾のご飯屋さんのおばちゃんがいつも怒っていたのにも、バリ島で顔見知りになった男性が私のホテルまで追いかけてきたのにも、ちゃんと理由があったのだ。


旅先で「これっておかしくない?」と思うとき、おかしいのは自分のほうだったということが得てしてある。

再び肝に命じておきたい。

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17歳年上の旦那と小さな飲食店を経営しながら、ときどき旅へ出ています。過去に起業の経験もあり。現在はひとり旅の回顧録/夫婦旅エッセイ/年の差婚のリアルなどを綴っています。
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