【コラボ企画】働くってなんだ?
盟友であるMAXさんとのコラボ企画です!(ぼくを張飛とするなら関羽)
「働くこと」について綴りましたので、読み比べてみてください!
2009年12月22日。
時刻は21時、空には月が顔をだしています。
部活を終えた3人は、いつも通りバグリ島で話をしていました。
バグリ島といっても、場所は道路です。
道路の隅の石垣に座って、くだらない話に花を咲かせるのがぼくらの青春でした。
「この前さ。中卒で働いてるやつと話してさ。仕事って大変やと思ったわ」
「俺は働いたことないからよくわからんのやけどさ。仕事って、どういうもんなん?」
「”何かを行って”、金をもらえたら仕事やろ」
「じゃあ、蛇使いは?」
「仕事や」
「占い師は?」
「仕事やろ。」
「コモドドラゴンに追われて走るイッテQの井本は?」
「仕事やろ」
「仕事の内容なんてなんでもええやろ。何かをした対価として報酬をもらうってことが仕事なんちゃう?」
「じゃあさ。親の手伝いして、小遣いもらうのも仕事になる?」
「親の手伝いは、お駄賃って感じやろ」
「仕事の定義って難しいなあ」
*
「でもさ。俺、転勤は嫌や」
「そんな贅沢言ってられっか!
高齢化が進む日本の内需なんて知れてるで。これからは海外で稼がないとな」
「じゃあお前らさ?
'明日から転勤や、カンボジア行ってこい'
って言われてもええん?」
「カンボジアは草」
「なんでカンボジアなん?ヨーロッパとかアメリカがええわ」
「アホ!欧州なんてもう市場は開拓され尽くしているぞ。今後、商機を掴むなら、アジアやアフリカや」
「カンボジアやラオスの東南アジア、ケニアやコンゴのアフリカかあ。ちぃと嫌やな」
*
「そういや、お前らって夢とかあるん?」
「幼稚園の頃、ミュウツーになりたい、って奴がいたなあ」
「俺は出川哲郎になりたいわ」
「とっしーならなれるやろ」
*
「真面目な話、働くってさ。
'ハタ'を'ラク'にするって意味やと思うんや。
つまり、人のために働くってこと」
「ああ、ミスチルの”彩り”でも言うてるな。
'僕のした単純作業が この世界を回り回って まだ出会ったこともない人の笑い声を作ってゆく。そんな些細な生き甲斐が日常に彩りを加える'」
「けどさ、俺が働いて、お前ら楽か?」
「いや。なんも変わらん」
「けど、巡り巡って誰かは嬉しいんやろな。そう思って働くしかないやろ。」
「なんなん、その修行僧みたいな発想」
*
仕事について話しているうちに、時刻は22時を回っていました。
パトカーで巡回中の警官が僕らを見つけて、車から降りて駆け寄ります。
「君ら高校生?今、何時やと思ってるの?」
「すみません、そろそろ帰ります」
常識人のきゃぷてんが、頭を下げます。
そのときぼくは、警官にある質問をしました。
「遅くまでお疲れ様です。1つ聞きたいんですけど。仕事って楽しいですか?」
「仕事が楽しいか?」
30歳を少し過ぎたくらいの警官は戸惑った顔をしました。
数秒経つと、何か張り詰めた糸が切れたように話し始めました。
「仕事は大変やで!ほんまやってられんで!残業だらけ、人間関係も難しい、給料は安い...」
そう愚痴りながらも、警官の頬はなぜか緩んでいます。
「なんで、そんなに大変やのに働いているんですか?やっぱお金ですか?」
「もちろん、お金は大事やで。金を稼がない生活できへんからな。
ラクな仕事なんてないし、仕事はしんどくてあたりまえや」
「だったらどうして…?」
「仕事には、お金で買えない価値があると思うんや。
毎日必死に働いていたら、成長してる実感が湧くし、それはやっぱり嬉しい。 金のために働く、と割り切るのもええけど、それはなんか寂しいやん。
君らはまだ高校生やからわからへんと思うけどさ。働いてみたらきっとわかるさ。じゃあ、ぼくはもう行くから。君らも、早く帰りよ」
そう言って、警官は去って行きました。
「あの警官の話さ。わかるようでわからんよな」
「せやな、結局仕事がどういうもんかの結論は出ねえな」
「実際、自分で働いてみないと何もわからんのかな?」
「いや、働いてみてもわからんのちゃうか。
“仕事ってなんなんやろ”
そう思いながら働き続けるんや。それでええんやろ」
「日本国憲法に国民の義務として、勤労の義務が明記されてるからさ。俺らも大人になった働くしかないなあ。やらされてる感はあるけど...」
「仕方なく働くって形でええんちゃう?
何が何だかわからん中で働いていく中で、自分なりに仕事を昇華して、より自分が働きやすいように考えを変えていけばええんじゃない?」
「どうやって仕事を楽しむん?」
「わかりやすいのが、仕事をRPGゲームみたいにしてみるとか。この業務こなしたら、レベルが上がったとか、あの会議でこの経験値が増えたとか。
そんで、でかい目標作ってそれをボスと仮定してさ」
「自分の行動が、成長に繋がってると実感するためにゲームに例えるわけか」
「献身性がある人はさ。仕事をすることが人のためになってると思えばいい。どんな仕事だって人の役に立っているし、必要とされているから、需要が生まれて仕事になるわけやからな」
「目立たへんこと、人から尊敬されへん仕事でも、それが人のためになってるってことをどれだけ自分で感じれるか、ってこと?」
「そうや。視野を広げていろんな視点で物事をみれると、仕事にやり甲斐を感じることができるんとちゃうかな。そうしたら、それが仕事を楽しむことにつながる」
「まあ、こんな話をしてもそう上手く話いかへんけどな」
「せやな」
「俺らが社会人なって、社会に打ちひしがれたらまた呑みながら話そうや」
そしてぼくらは、それぞれ帰路につきました。
*
こちらのマガジンで、高校時代の思い出を綴っています。
*
2019年12月22日
あれから10年の月日が経ちました。
毎日顔を合わせていたぼくらですが、会う頻度は少なくなりそれぞれの道を歩きます。
ボブは、外資企業の営業マン。
きゃぷてんは、社労士事務所で修行中。
ぼくは国交省をやめて、団体職員でしたっぱのショッカー。
ぼくらは、今、26歳。
年金財源を考えると、少なくとも50~60年以上は働き続ける必要があります。
みんなで集まったときは、殆ど仕事の話をしません。
ぼくらの集団は人数が増えるほど、ふざけるのです。
しかし、個別に電話をしてるときや、2人で会っているときには、仕事の話をよくします。
そこで話していることは、
「何か事業を起こしたい。ワクワクすることがしたい会社員のまま終わりたくはない」
ということです。
だからといって、ぼくらが今すぐに何かをするわけではありません。
サザエさんシンドロームに苛まされ、厭戦気分で月曜日を迎えるテンプレサラリーマンになってしまうかもしれません。
しかしきっと。
もう一度。
10年前のようなココロオドル日々を、送りたい。そんな野心だけは、絶やさないで過ごそうと思います。
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました!
他にも多彩なジャンルの記事を書いておりますので、一部をご紹介します。
エンタメライター 喜多 が執筆しております!自己紹介記事はこちら↓
ツイッターもやってます!フォローお願いします^^
翠乃さんが、やるかやらされるか。について記事にしてくれています、
仕事の自主性に関わる内容で、学びがありました。
仕事については、様々なコラムを書いています!
誰もが訪れたことがあるあの洋服店。
もうやめてくれと、叫ぶ様子にお腹がよじれます!?
国家公務員⇒経営者団体⇒民間企業で営業 人生は喜劇を合言葉にブログ毎日投稿 全ての経験をコメディ・ノウハウに昇華! 【野望・展望】 ワクワク・笑顔・本質の捉え方を届ける! 創作=エンタメ映画製作 お仕事改革=教育システム構築 サポートのお金は皆様を笑顔にする事業の資金にします!