【政治】元国家公務員が捉えた‘桜を見る会‘の本質 / 森友・加計。反省の色なし
沢尻エリカさんの薬物問題。
戦国時代好きにとって、期待していた来年の大河ドラマに暗雲が立ち込めました。
「え、エリカ様が?」
「べつに」
その反応をとってしまっては、政府の思惑通りです。
沢尻さんの問題が発覚する前、メディアは、「桜を見る会」の問題指摘が続いていましたが、完全に論点をずらされているのです。
元国家公務員の視点からこの問題に切り込みます。
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「桜を見る会」
この問題の本質は、安倍首相が公職選挙法違反を行っているのではないか?ということです。
「何人も後援団体の総会その他の集会又は後援団体が行う見学、旅行その他の行事において選挙区内にある者に対し、饗応接待をし、又は金銭若しくは記念品その他の物品を供与してはならない」(公職選挙法199条の5の2)
桜を見る会 概要:1952年に始まり、毎年4月ごろに東京・新宿御苑で開かれる。皇族や各国の駐日大使、国会議員や中央省庁幹部らが参加するほか、各省庁が推薦する形で各界の功労者たちが招待されてきた。
安倍首相は、この歴史ある会の国会議員の推薦枠を利用し、桜を見る会を自身の「後援会活動」に使ったのです。
参加者や支出額は、安倍政権下で年々増え続けて、実際の支出額は今年度には約5500万円まで膨れ上がっています。
いつもどおりの「政治の私物化」ですね。
安倍首相の公私混同ぶりに、国民の不満、マグマは溜まっていますが、韓国の様に大規模デモは起こりません。
政府は、「どうせ政治を私物化しても大丈夫」と国民をなめているのでは?
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【反省の色なし、昭恵枠】
全国各地から昭恵夫人の友人らが多数、参加しているそうです
「昭恵枠」もあったとみられている。
さらにこの「桜を見る会」は、『お友だち』だけを優遇する場になっているそうです。
『身の丈』発言とも同じく、選民意識が表れているのでしょう。
経済格差など自分の努力だけではどうしようもない立場の人々をさげすみ、こういうところに呼ばれるのは“上級国民”と言わんばかりです。
そして一番の問題は、ここ数年にあった森友・加計問題は官僚の忖度の一面もありましたが、今回は安倍事務所が直接絡んでいるということです。
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【桜を見る会の開催時期から読み解く政府の国民軽視】
問題となっている「桜を見る会」
2018年4月21日に開催されています。
森友学園の追及が始まったのは
2017年2月9日、
忘れもしません。ぼくの新卒1年目のことです。
加計学園の追及が始まったのは、
2017年5月17日
桜を見る会は、2018年4月21日
森友・加計問題を、うやむやにして幕引きを図ったのが2018年なのです。
つまり、安倍陣営は、森友・加計問題を何も反省せず、桜を見る会で政治を私物化しているのです。
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【森友学園事件の一幕を紹介】
ここで、元国家公務員のぼくが、「桜を見る会」と似ている森友事件の際に何があったかを紹介します。
上の文章を読んで、ハッとした人は政府側の方、それもかなり上の人でしょう。
関係者の皆さん、安心してください。
ほんのさわりです。
核心には触れません、ただ何があったか、を伝えるのも大事なことです。
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ある程度予想通りだとは思いますが、
森友学園事件が本格化したとき、ぼくらノンキャリア公務員は、雑用に追われます。
籠池氏と国交省のやりとりの文書の捜索や、新聞記事のチェックなど…
朝7時に出勤して、主要新聞5紙に目を通して、
「森友学園」関連の記事全てをPDFにして、霞が関に送付するのです。
なんでそんなことをするのか?
官僚様や、政治家様のためだったのでしょうか?
ちなみに、今回の桜を見る会で内閣府は、
招待者名簿を「保存期間1年未満の文書だった」として、恣意的に廃棄した可能性もあります。
森友・加題で問題視された、公文書管理も何も反省していないようです。
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【逃がすなよ、日本国民さん】
安倍首相サイドは、
「桜を見る会」の中止で幕引きを図っています。
これはうしろめたいことがあるのを事実上認めたということですね。
相変わらず逃げの一手。
国会に出ず、集中審議からも逃げる。
説明をあいまいにして問題が沈静化するのを待つ。
この政権の「お家芸」ですが、その態度を許していいのでしょうか?
森友学園問題では、財務局から自殺者が出ていました。
政府の対応次第で、官僚が、その下の人々が、苦しんでいるんですよ?
国民を守るのが、政治家の使命ではないのですか?
しかし、こんな政府を選んだのは有権者であるぼくたちです。
情けない。
世紀末の風潮さえ漂ってきておりますので、大規模災害や金融危機が重なれば、
大塩平八郎のような役人が現れるのかもしれません。
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本日は、コメディ一切なしのガチなコラムをお届けしました。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
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