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いま見直される「銭湯」の魅力 のれんの向こうは別世界

神戸市公式note

銭湯といえば、下町にあって、なにかノスタルジー。そして昭和の時代を思い浮かべる方がほとんどだと思います。それもそのはず、もともとお風呂が家になかった人が使うためのもの。ですが今、そんな人はとても少数。であれば、銭湯なんていらないんじゃない? となるかもしれません。ところが、その「銭湯」が脚光を浴びているのです。

最近つくられたアニメや映画では、日常から解き放たれる癒しの空間として描かれることもしばしば。来年、銭湯を舞台にした映画「湯道」が、橋本環奈さんと生田斗真さんらの出演で公開される予定です。

レトロブームやサウナの人気などをきっかけに、銭湯にじわじわハマる若い人が増えています。

そんな銭湯のどこに魅力があるのかを紹介したいと思いました。健康局環境衛生課の「はる」です。じつは私の職場は、銭湯の水質を点検して安全に入浴できようにするのが仕事です。

ところが、5年ほど前から、銭湯をもっと楽しんでもらえるようにと考えるようになりました。そんななかで、仕事でいつも訪れる銭湯にだんだんと愛着が芽生えてきたのです。

個性豊かな老舗銭湯

神戸市には、1960年代に約390軒の銭湯があったといわれています。今のコンビニの店舗数が約490軒というのからみても、かなりの数といえます。

ところが現在は32軒に減ってしまいました。ただよく考えてみてください。この32軒の銭湯は、創業のころから築き上げてきた歴史と特色が、今もなお人々に愛されているのです。

これって、すごくないですか?

そこで、銭湯がどんなものかを知ってもらうために、そのなかの2軒を紹介します。

笠松湯(かさまつゆ):神戸市兵庫区笠松通6-3-6

サッカー・J1「ヴィッセル神戸」のホーム、ノエビアスタジアムから徒歩5分のところにあり、レトロな銭湯としてたくさんのファンがいます。

レトロな玄関
タイルの色が非日常に誘う

部屋のど真ん中に大きな浴槽が鎮座し、手前が深く、奥が浅い構造です。お客さんからは「笠松湯の深湯に入ったら疲れが取れる」という話も。とても居心地が良さそうです。

深湯の浴槽

扇港湯(せんこうゆ):神戸市長田区駒ケ林町2-20-12

神戸の下町・長田南部にあります。クラシックな雰囲気が大人気。女性用の浴室でみられる神戸ポートタワーを描いたタイル画がとてもすてきでした。

神戸の街を描いたタイル画

突然ですが、上の写真のこれ、何だと思いますか? とても珍しいといわれる「くみ出し洗い専用槽」と呼ばれるものです。湯船につかるまえに「掛け湯」をするお湯をくむために使われます。なので、入れません。

そして、洗い場にある「カラン」と呼ばれる水栓やシャワーがかわいいのです。昔から使われてきたモノが、今でもきれいにピカピカの状態で使われています。

独特のカラン(水栓)とシャワー

浴槽のかたちやタイルの模様など、全てオーダーメイド。昭和の装飾は、やっぱり贅沢ですよね。「銭湯って奥深くておもしろい」と感じます。

お風呂のあとには冷たい飲み物を

銭湯に行くときの持ち物

銭湯の料金は安いです。神戸にあるどの銭湯も中学生以上が450円、小学生以上が160円、乳幼児が60円なのです。というのは、上限価格が決められているというからくりがあるからです。

では、何を持って行ったらいいのか?タオルとかシャンプーを持参しないと
いけないのか?

まず、タオルは必須です。あと、シャンプーやボディソープといったアメニティグッズは販売している銭湯も多いのですが、自分のお気に入りを持っていくと安心です。

くわしくは、兵庫県公衆浴場業生活衛生同業組合のサイトがおすすめ。持ち物や入浴の作法がくわしく説明されています。

さらに、それぞれの銭湯の営業時間や場所はこちらの「銭湯マップ」で見られます。大学生らが銭湯の魅力を伝えようとつくりました。

そんな銭湯をまずはお試し

じつは私、仕事ではたびたび訪れていた銭湯なのですが、この記事を書くまでは、実際に入浴をしたことがなかったのです。そこでふと思い立ち、5歳の子どもと一緒に行ってみました。

開放感があふれる大きなお風呂で、手足を伸ばす気持ちよさ。ただ、それだけではなかったです。ほかのお客さんとちょっとしたお話をすると、なにかしら日々の疲れがすーっと流され、心身ともにリフレッシュできました。

都会の日常のなかに、ひっそりと溶け込む銭湯。ところが、のれんをくぐると、日常とはちょっと違う、ホッとできる空間が広がっていました。

私のような初心者が、銭湯を試したくなるすてきな取組みがおこなわれています。

地域子育て入浴割引

子どもにも銭湯を親しんでもらおうと、おとなとこどもで利用すると、こどもが無料になって、さらにこども1人につきおとな1人の料金が半額(220円)に割り引かれます。こちらのサイトからチケットの入手できます。

Kapooooon!Kobe!(銭湯 市内大学生割引)

神戸市にお住まいまたは市内の大学に通っている大学生は、なんと入浴料が「無料」になるキャンペーンを行っています。最初は先着1万人ではじめたのですが、銭湯に行きたい方がとても多かったので、追加でさらに1万人が利用できます。

銭湯を巡るスタンプラリー「大オフンロ」

神戸にある32カ所の銭湯を巡ってスタンプを集めると、その数に応じて先着順でプレゼントがもらえます。

いかがでしたか?

都会の中にありながら、かんたんに非日常が味わえる、オアシスのような空間、そんな「銭湯」がきっとあなたをお待ちしています。

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