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変わる神戸

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あの大震災からもうすぐ30年。いま神戸の街が大きく変わろうとしています。小さな変化から大きな事業まで、神戸好きのライターによる記事です!
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記事一覧

神戸市地下鉄の駅を丸洗い 営業終了後の夜間作業に潜入!

静まりかえる深夜。神戸の地下鉄では、毎日のように駅の「大掃除」をしています。昨年6月から今月までの10カ月を要する事業です。 ちょうど47年前の今日、1977年(昭和52年)3月13日に神戸市営地下鉄は開業しました。 当初は新長田駅から名谷駅まで、たった4駅の路線。その後、延伸を重ねて、神戸の西や北エリアにある住宅地と、三宮など市街地をつなぐ大動脈に成長。2001年に開業した海岸線と2020年に市営化した北神線を加えると、全27駅で毎日30万人近い利用があります。 大掃

六甲アイランドの念願! 神戸ファッションプラザに6年ぶり商業施設

神戸の人工島の一つ、六甲アイランドに住むみなさんは、この日が来るのを首を長くして待っていました。 この宇宙船のような外壁が特徴的な神戸ファッションプラザ。 その商業棟がきょう3月1日、「ROKKO i PARK」として生まれ変わりました! 広報戦略部ライターのゴウがレポートします。 どんなお店が入っているの?神戸ファッションプラザは、この図のように「商業棟」と「ホテル」、美術館や子どもの遊び場など「神戸市の施設」、大きな吹き抜けの「共用部」で構成されています。 今回

【森山未來×神戸市長】三宮が変わるって、じっさいどぉなん?

10月1日に東遊園地で開催された、KOBE AUTUMN FESTIVAL(神戸オータムフェスティバル)。 その中で、 ●神戸出身のダンサー・俳優の森山未來さん ●三宮再整備に携わるランドスケープデザイナーの長濱伸貴さん ●久元喜造市長 のトークイベントがおこなわれました。 森山さんを生で見るのは初めて!とウキウキしながら東遊園地に向かったわたくし、広報戦略部のゴウです。 どんな話が飛び出したんでしょうか……? ダイジェストですが、かなり粒度高く再現してみました。 再

変わると変わらないが入り混じる わたしが育った「垂水」の街

神戸市の西の端にある垂水区。 わたしはここで生まれ育った。 阪神・淡路大震災の後のかすかな記憶。 向かいの淡路島へ伸びていく大きな吊り橋。 それを見届けるための宇宙船みたいな観光タワー(今はもうない)。 謎の人物が眠る前方後円墳に、閉ざされた洋館。 磯風が吹き付ける漁港と、身動きが取れないほど賑わう市場。 丘の上に唐突に現れる巨大な迷路(これももうない)。 「ただの住宅地」「よくあるニュータウン」にはないダイナミックさが垂水にはあった。 でもそれは昔の話。 90年代の頃

ビール片手に「路上」でライブ鑑賞! 奇妙な半地下の空間が三宮にある理由

三宮駅から500メートルほど南に「三宮プラッツ」と呼ばれる半地下の広場があります。コンビニの店内よりやや広め。真っ白のコンクリートに囲まれ、地下におりていく階段の隣はベンチが備わっています。 見上げると、白い外観と鏡を組み合わせた大きな天井(ルーフ)に覆われています。 昨年からここで、音楽ライブ、ビアガーデン、アートイベント、さらに物販の催しが、日替わりで行われています。これを開催するのは、企業や団体、個人など。幅広いジャンルで使われています。 でも、この場所をよく見る

標高750mの絶景シェアオフィス体験記 集中とリラックスの緩急くっきり

いつものパソコンでメールチェックなのに、窓越しに木々が揺れているのを感じる。ふと目線を上げると、かなたに見えるのは、神戸の街と海。 ふぅ、あと少し頑張ったらコーヒーでも淹れよう。 こんな素敵な仕事場にあこがれていました。 なんと、そんな場所があるのです! 最高峰が931メートルの六甲山、その標高750メートルのところにあるシェアオフィス「ROKKONOMAD(ロコノマド)」を紹介します。 なんで山の上にシェアオフィス?六甲山のアクセスの良さと恵まれた自然。ここに創造

シン・東遊園地、サインの明朝フォントの謎に迫る!

神戸市民の心のオアシス、三宮の「東遊園地」。2021年からおこなっていた改修工事が終わり、ことし4月にリニューアルオープンしました。 みなさんは新しくなった東遊園地、行ってみましたか?  「新しくなったと聞いてるけど、何がどう変わったのか、実はよく知らない」「三宮駅前はよく行くけど、あそこまで行かないんだよな~」という方のために、広報戦略部ライターのゴウがポイントをお伝えしますね! ここが新しくなりました!以前は土だった地面を芝生化 なんと言っても、まずはこれでしょう

職住近接の場、名谷駅徒歩ゼロ分に誕生! 子育てしながら働けるの真意

地下鉄・名谷駅の改札から30秒ほどのところに3階建ての新しいビルが開業しました。1-2階はカフェなどの商業施設と地下鉄・バスの定期券売場があり、よくある駅ビルです。 ところが、3階にできたのは「神戸名谷ワークラボ SUMAile(スマイル)」という、新しいタイプの120席のオフィスです。運営するのは、人材サービス会社では国内で最大規模のパーソルテンプスタッフ株式会社です。 きょう、その開所式が行われ、久元喜造市長が出席。民間企業のオフィスのオープニングに自治体のトップが参

【変わる名谷】脱オールドタウン。もっと住みやすいまちに

名谷ってどんなまちか知っていますか? 駅を中心に住宅街が広がる、昔は「ニュータウン」と言われた開発地。 山を切り開いてできた場所だから、自然はたくさん。 小学生のころ航空写真を見て、あまりの緑の多さに「え?こんな山の中に住んどったん?」と思った衝撃は、今でも忘れられません(笑) 都心に住みたい!という人もいるかもしれませんが、「ほどよく便利で、ほどよく田舎」な場所で暮らしたい。 そんな名谷で生まれ育った私の「名谷ぐらし」と、これからの名谷についてお伝えします。 名谷ぐら

【変わる西神中央】旧図書館が子どものあそび場に変身!

まちのリノベーションを進めている西神中央エリア。今回また一つ、新たに生まれ変わった拠点があります。 それが5月15日オープンの「こべっこあそびひろば・西神中央」です!! 場所は西区文化センターの1階で、前は西図書館だったところ。図書館は、去年10月にできた「なでしこ芸術文化センター」内に移転したので、ここが子どもの遊び場になったんですね。 とにかく、詳しい説明は後。百聞は一見に如かず。子どもたちの楽しそうな様子を、広報戦略部ライターのゴウがお伝えします! 温かみのある

【変わる新開地】震災後つくられたアート拠点が生まれ変わりました!

「神戸のB面」と呼ばれる下町、新開地。戦前は映画館や芝居小屋が軒をつらね「東の浅草、西の新開地」と呼ばれました。現在は昭和の雰囲気が残るディープなまちとして、特色あるエリアとなっています。 その新開地にあるアートの拠点「神戸アートビレッジセンター(愛称:KAVC)」が、「新開地アートひろば」として生まれ変わりました! 4月29日のリニューアルオープンに先がけ、前日の28日にオープン記念式典を取材してきました。広報戦略部ライターのゴウがお伝えします。 〈新開地アートひろば

神戸の図書館が進化!最新のサービスでさらに便利に!

1月31日、神戸市の図書館(全12館)のシステムが生まれ変わり、新たなサービスが加わりました! 利用者の多い地域の図書館では窓口に列ができることもありましたが、今回のアップデートで人との接触や混雑を避けるための先進的なサービスも導入されました。 何がどう変わったのか、新しくなった図書館サービスを広報戦略部の金田侑士が紹介します! 本の貸し出し・返却がスムーズに!事前予約した本は、専用棚で受け取り&自動貸し出しができるようになりました! 【1.事前予約した本を専用棚で受

岐路に立つポートアイランド 神戸空港の国際化と阪神高速の延伸が好機?

神戸の人なら誰もが知っているポートアイランド。誕生した1981年には世界最大の人工島でした。 日本経済が急成長を続けていた1960年ごろ、海と山にはさまれた神戸の街は、人口が増える中で、住む土地が不足しパンクしかかっていました。一方で、神戸港では増え続ける貨物に対応する必要がありました。 1963年に神戸市役所で生まれた奇想天外な案がそれを解決します。その案は、増え続ける貨物量に対応するために、海を埋め立てて人工島をつくり神戸港を拡大する。埋め立てに使う土砂は六甲山地を削

空中で舞う!かわいい動物たちのタペストリー:六甲アイランドに出現

きゃー! と叫びながら、ふわふわドームでとび跳ねる子どもたち。その上空には、ゾウ、ライオン、ハリネズミたちが描かれた、縦10メートルほどの「タペストリー」が吊るされています! ここは六甲アイランドのファッションプラザ3階にある「サン広場」。六甲ライナーのアイランドセンター駅から歩いて2分です。 2022年5月、トランポリンのような子ども向けの遊具「ふわふわドーム」がここにできました。この広場は、屋内なのに3階から9階までなんと高さ約30メートルが吹き抜けになっていて、しか