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乳がんを疑われて、3ヶ月

自分の胸の違和感がはっきり感じられるようになったのは、2020年の年末だった。

コロナのこともあったので、乳がん検診の年だったが見送ろうと思っていた。

が、年末になってこれはまずいかも、と感じ、自費になってしまうが年明けに、マンモグラフィーの予約を入れた。

生理不順と胸のしこり

行った産婦人科は20代の生理不順からお世話になっている産婦人科。そこに併設されている施設なので、20年近い私自身のカルテもあるし、出産もそこでしたので、産後の経過の記録もあり、安心感がある。

20代は何もしないと2週間おきに生理が来てしまうという体質だったので、ピルを服用していた。その時点でいろいろな説明も受けて、納得して処方してもらった。(服用は5年ほど。20代後半で改善が見られたので、服用は止まった)

そして乳がん検診を受け始めたのは、産後。32歳ごろからだったと思う。もちろんその産婦人科だ。

ただ、乳がん検診を始めてしたときから、実は毎回引っかかっている。どうやらあやしいヤツが私の胸に棲んでいるらしい。

「これは将来、ガンになるかもしれないので、注意深く観察していきましょう」

今回もそういわれるかなあ、でも明らかなしこりがはっきりしているしなあ。もっと精密な検査に進むかもしれない。そう思いながら、何回目かの検診を受けた。

悪い勘は当たってしまう。

マンモグラフィー、エコー、と終わり、対面で医師と話す時間のはずだった。

「先生がもう一度エコー見たいっておっしゃってるんで、こちらでお願いできますか」

女医さんが、何回も右胸にエコーを当てる。

「ここにそれっぽいものが見えるんですよね。一度、系列の医院紹介するので、MRI撮りましょうか」

やっぱり。

MRIを撮るにも適した時期があるということで、数日後には予約を入れられてしまう。

あと1ヶ月早く検診を受けていたら、自己負担は1300円くらいだったはずだが、今回は自費なので5000円弱かかった。

初体験のMRI

あれよあれよという間にMRI当日。

「じゃあ、造影剤用の管付けますね」

と言われて、腕に針を刺された。

「・・・あ、おっぱいに刺すんかと思ってました」

絶対痛いだろうなあ、と思って覚悟してきたので、拍子抜けした。

「やだあ、それ痛いでしょ。腕から入れるのよ」

看護婦さんが笑う。

そしてMRIの機械に通される。

検査時間は30~40分とのこと。

「閉所恐怖症とかないですよね?」

「はい」

むしろ・・・仕事が忙しかった時期なので30分じっとしてろって、絶対寝られるやつやん。むしろラッキーくらいに思った。

「動いちゃうとやり直しでまた時間かかるから、動かないでくださいね」

と、細長い筒の中に入れられる。検査着の紐とシワが気になったので、自分でそっと直したのだが

「あ、今動きましたね。もう一回位置調整しますね」

と筒から出される。うわあ、そんな厳密なのか。仕方がないので私は次、多少違和感があってもじっとしていることにした。

ネットで調べていたものの、音がめちゃくちゃうるさい。一応ヘッドフォンをさせられるが、なにか効果があるのか、というくらい筒抜け。

グオングオンという機械音から、ファンファンファンという、間違えて万引きモニターに引っかかってしまった時のような音など、かなりバリエーション豊かな音がする。

ちなみにジェルネイルがNGという話もあったが、私が受けたところでは大丈夫だった(ジェルネイルをしている人は確認したほうがいいかも)

医師の診断の結果、「どちらとも言えない」とのこと。

「これがそう、っぽくも見えるんだけど、ぜったいそうとも言い切れない。3か月後にもう一度エコー撮りましょうか」

実際は画像を見ながらもう少し詳しく説明してくれたが、“いいもの”とも“悪いもの”とは言い切れないそう。かといっていきなり痛い思いをして、針を刺してその細胞を取って調べるほどではないという。

15000円くらいの会計で、ちょっとお財布にも心にも痛い思いをしたが、命には代えられない。また3ヶ月後のエコーを撮りにくることになった。

3ヶ月後のエコー

エコーをしてくれた方が、なんかいやな感じだった。

「自覚症状はありますか?」

「はい、ここにしこりがあって」

私が該当する場所を触る。

「自覚症状があるんですか?しこりがあるって。どこですか?わかるんですか?」

「はい、ここに」

尋問口調。いや、ここにあるって手で押さえてるやん。それ以上何がある?

「え、しこりがあるんですか?!どこですか?」

この人バカなのかな。それとも私の日本語がおかしいのかな。

あるって言うてるやん。つーか、それで前回MRI撮って、経過観察に来てるっちゅーの。私、なんか答え方変ですか?

他の人だと、失礼します、と言って脇の下に差し込むクッションも、無言で差し入れる。反対側の時も同様。取り外すときも同様。感じ悪いな。

もしここでガンって診断されても、通いたくないな。そのくらい嫌な対応だった。

医師の診断

結論から言うと「大きさは全く変わっていない」。

だから、次回の検診は1年後でいいでしょう、とのこと。

万一さらに詳細な検査に進むことになっても後悔なし、と思っていたので、いささか緊張していたが、それが解けた瞬間だった。

もし悪性の可能性があるなら、形が変わったり、大きくなったりするそう。

とりあえず、一安心だ。

最悪の可能性も考えていたので、ほっとした。お会計は保険適用で2000円弱だった。

まとめ

ただ、酒もタバコもやらないのに、ガンの疑いを持たれるということは、やっぱり誰にでも起こりうることなんだろう。

僅かな期間だったが、乳がんについてもいろいろ調べた。

遺伝要因もあるが(私の身内で乳がんになった人はいない)、乳がんに限らず、ガンは生活習慣によるところも多いようなので、予防出来るところは予防しようと思った。

とりあえず・・・夫はヘビースモーカーなので、受動喫煙はしているので、そこを改善したいな・・・。

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