【人を動かす伝え方】ルールを守って欲しい時はどう注意すべきか？

『ルールを守れていない人が多いので守ってください！』
こんな注意は誰しもしたことがあるはず。でもこれ、逆効果なんですよ。

じゃあ、どうしたらいいのか？
解説します！

『違反者が多い！』タイプの伝え方は逆効果

人間には周りの人達に行動合わせようとする『社会的証明』の効果が働きます。
なので『違反者が多いですよ』と注意をしてしまうと『違反者が多いから自分もやっていいだろう』という心理が働き、かえって違反者が増えてしまう状態に陥りやすくなります。

では、どうしたらいいのでしょう？

答えは
『ルールを守っている人たち粒立てること』です。

『模範的な人を目立たせる』伝え方が効果的

ルールを守っている人達がこんなにたくさんいるんですよ。というポイントをアピールすることができれば、注意を聞いた人々が受ける社会的証明の効果を上手に利用することができます。

ちなみに実際にルールを守っている人が圧倒的に多い必要はなく、『たくさんいるように見せれば』ok。

非常に使いやすいポイントですよね。

注意したい『平均値の磁石効果』

ところがこの方法には一つ穴があります。

『ルールを守っている人がたくさんいるように見せられないくらい人数が少ないケース』です。
そういった場合にもルールが守れない人側に引っ張られてしまうことが分かっています。

心理学の言葉で『平均値の磁石効果』と呼ばれる現象です。

平均値の磁石効果を防ぐ方法はないのでしょうか？

実はあります。平均値の磁石効果を調べてくれた研究によれば

『ルールを守っている人たちをしっかりと賞賛し、社会的に尊敬される行動である』ということをしっかりと伝えることでネガティブな影響を抑えられることが分かっています。

なので効果的な伝え方は
まず『ルールを守ってくれている人が沢山いるよ』ということを際立たせること。
次に『ルールを守っている人たちがいかに素晴らしいか』を強調する。
そして『ルールを守っていない人達に具体的な行動を明示』することです。

人はあやふやな注意よりも具体的な行動を示された方が実行しやすい傾向があります。なのでモヤっとした注意をするのではなく、具体的な注意をしてあげると効果的でしょう。

簡単ですので、ぜひ取り入れてみてください。

[動画解説]【伝え方】他人の行動を変える心理学的に上手なメッセージ方法！間違えると逆効果なので注意しよう！