誰のためのWebアクセシビリティ?

まいど、大阪のアクセシビリティおじさんこと、小畑です。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか。

Web アクセシビリティ Advent Calendar 2018 の18日目の記事となります。

今年度は、あまり表舞台に出ていけなかったですが。。。
裏では、社内に対してアクセシビリティ普及啓蒙活動を地道に行っておりました。

そんな報告でもしようかなと思ったんですが、普及啓蒙活動って、毎年同じことの繰り返しなので、面白みがない。

であれば、今回は視点を変えて、「誰のためのWebアクセシビリティ?」ということについて書き連ねてみようと思います。

【1】障がい者や高齢者のため?


アクセシビリティは障がい者や高齢者だけのものか?これは、よく誤解されがちですが、「アクセシビリティ=障がい者、高齢者向け対応」みたいなニュアンスで捉えられることが多いです。

もちろん、Webアクセシビリティ対応の入り口としては「障がい者や高齢者のため」という名目があっても良いと思っています。だけど、障がい者や高齢者に限定することはナンセンスです。

Webアクセシビリティ対応をすることで、使いやすさの向上に繋がったり、より早く目的の情報を得ることができたり。これは、障がい者であろうが、高齢者であろうが、健常者であろうが、同じ恩恵を受けることになるでしょう。

【2】特別なユーザーのため?

Webアクセシビリティ対応をするにあたり、制作者として、実際にWebを利用されている方の姿をイメージできてないのでは?と思い始めました。今回、この記事を書こうと思ったキッカケでもあります。

- キーボード操作を必要とする人。
- 音声読み上げを必要とする人。
などなど。

普段生活していると中々目にすることがありません。
そういう時には、総務省が出している下記の映像を見ることで、理解が深まるでしょう。

視覚障害者(全盲)のウェブページ利用方法

視覚障害者(弱視)のウェブページ利用方法

ユーザーテストをすると、こちらが予期しない使われ方をされることもあります。リテラシーの違いもあるでしょうし、設計がそもそもまずかったのかもしれません。どのようなユーザーが来訪しても、使いやすい。わかりやすい。を意識することは重要なことです。

その中に、障がい者の方いたり、高齢者の方がいたり、子供がいたり、さらには、見ている環境も、PCやタブレット、スマホ、外出中なのか、家の中なのか、夜なのか、昼なのか、、、考えられるシチュエーションはたくさんあります。

なので、どのような人にとっても、アクセスしにくい状況というのは、ストレスになるものです。制作者はそのことを知っておく必要があるでしょう。

【3】制作者のため?


Webアクセシビリティ対応と言うと、特別なことをしないといけない。みたいな空気感が満載なんですが、基本的にはセマンティックにマークアップができれば、なんてことはないはずなんです。

まず、エンジニアがやるべきことは、正しい構造でマークアップをする、altをきちんと入れるとか、ごくごく当たり前のことを、ごくごく当たり前に対応することです。デザイナーであれば、コントラスト比やフォントサイズを気にかけるとかですね。

難しいのは、キーボードコントロールとか、Javascriptが絡んだ動的な動きとか、WAI-ARIAを使ったりとか、まぁそのへんです。作り込んでいくと、制作者の自己満足で終わってしまうこともしばしばあるので、そのあたりは気をつけたいところです。

【4】Web担当者のため?(受託制作の場合)


Web担当者の方、自分の知らないことに対しては、あまり手を出したがらないというか、保守的な方が多い印象です。おそらく、上長に説明するのに、理解が乏しいので、うまく説明ができない。そんな雰囲気です。

実際に「なぜWebアクセシビリティが必要か?」をしっかりと提示してあげる必要があります。さらには、Web担当者の方が、役員レベルの方に説明できるようにもしておかなければなりません。

場合によっては、部署移動などで担当者が変わったりします。社内と同じく、お客さまに対しても地道に啓蒙活動が必要だなと感じました。(アクセシビリティおじさん活動の次のフェーズですね)


【5】誰のためのWebアクセシビリティ?

「誰のためのWebアクセシビリティ?」と問われると、

障がい者や高齢者のため?
特別なユーザーのため?
制作者のため?
Web担当者のため?

今まで見てきた通り、「Webアクセシビリティは、すべての人のため」
そう言い切ることができるでしょう。

障がい者であろうが、高齢者であろうが、子供であろうが、健常者であろうが、誰に対してもアクセスできる状況をつくることが、僕らの役割なんです。

> The power of the Web is in its universality.
> Access by everyone regardless of disability is an essential aspect.
> Tim Berners-Lee, W3C Director and inventor of the World Wide Web

https://www.w3.org/standards/webdesign/accessibility
より、引用。

Google先生で翻訳すると、

> ウェブのパワーは普遍的なものです。
> 障害に関係なく誰もがアクセスできることは不可欠な側面です。
> Tim Berners-Lee、World Wide WebのW3Cディレクター兼発明者

これじゃ、よくわかりませんがw

伊原さんの資料から引用させていただくと、

> Webの力はその普遍性にあります。
> 障害の有無にかかわらず誰もがアクセスできるというのがWebの本質的な側面なのです。

なるほど、こちらの方がわかりやすいw

つまり、アクセシビリティこそがWebの本質。
ティム・バーナーズ・リーがそう言ってます。

僕はこの言葉が大好きです。
何かある度にこの言葉に立ち返るようにしています。

障害の有無にかかわらず誰もがアクセスできる。

だから、僕は20年近くWeb業界(インターネットのお仕事)に携わっているのかもしれない。

誰のためのWebアクセシビリティ?

今一度、自問自答してみるのはいかがでしょうか。

Twitterやってますので、ぜひフォローミー。
https://twitter.com/kobatatakayuki

でわでわ。

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最後までご覧いただきありがとうございます🤗

まいど、おおきに!
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大阪ときどきハワイ🌈 旅と食と音楽と家族、そして、僕の日常。大事な人と、どれだけ一緒に過ごせるか。おいしいご飯を一緒にあと何回食べれるか🍴そんなことを考えながら生きてます。 #僕は僕でだれかじゃない
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