つぶやき Vol.3

僕の高校時代の青春は”ラグビー”であった。
地元では強豪校で名の知れた高校に進学して、ラグビーを3年間行っていた。
正直、引退してから思ったことだが、凄く楽しかった。もっとやりたかった。
改めて僕はラグビーが好きだったんだなと実感した

3年間、人生を捧げていたと言っていい程"ラグビー"に夢中だった。勉強はそっちのけで、ほぼ365日休みなく行っていた。
1年時では先輩にしごかれ、2年時では監督に怒鳴られ、3年時でようやくラグビーを楽しめた。
ほんとにずっとしんどかった、、きつくて暑くて寒くて辛くていっぱい泣いたし、出来なかった自分にイライラもしていた。
僕は才能がなかった。同級生11人いたけど、僕は1番才能がなかったと思っている。下手であった。
だからこそ、苦手な課題を誰よりも練習したし、誰よりもラグビーについて考えていたし、愛してた。
でも、全然うまくいかなかった、、、

3年になって引退するまで刹那だった。
1、2年は練習や試合が嫌すぎて早く終わりたいとも思うほど、凄く長い2年間であった。
結果的に引退試合となった、花園出場予選2回戦では優勝候補とあたり、全く歯が立たなかった。もちろん徹底的に対策もしたし、研究もそれぞれが行った。
でもそれ以前に実力の差が天と地の差であった。
正直、情けなかったし、恥ずかしかった。
3年が11人もいて、誰一人引っ張ることもなく、体を張ることも出来ず、何も出来ない無能たちであった。

監督から試合後に挨拶があった。監督は僕ら11人に謝った。僕はその言葉を聞き、監督の表情を見て号泣した。
監督が謝る理由なんてないのに謝ったからだ、、
悪いのは、何もできなかったのは、負けたのは自分たち3年生であったから。逆に僕たちが監督に謝らないといけなかったのに、、、
僕は涙が止まらなかった。
監督が好きだったからだ。
素晴らしい監督に出逢い、教えていただき、勝って花園に連れていき、笑う監督が見たかった。
僕は何度も号泣しながら「すいません」と言うことしか出来なかった。

もう卒業してから何年かが経つが未だにあの時の光景は目に焼きついて忘れられない、、、
僕の人生で1番後悔していることだ。

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