福祉と教育の連携はスムーズに図られるようになったのか?

子どもの支援をする時、必ずといって良いほど出てくるフレーズ、“福祉と教育の連携”。
1人の子どもを支援するにあたっては、欠かせないものだと思います。子どもの成長を支援するという点で一致するはずの両者が連携をすることで、より子どもを多角的に捉え、チームとして支援し、役割分担をしていくことができるのです。

この連携ですが、スムーズに図られているのでしょうか?

私が感じている答えは、
YESでもあり、NOでもある。
です。

特別支援学校との連携は比較的スムーズに取れることも多くなってきました。家族の承諾のもと、子どものことについて情報共有する場を設けられることもあります。
私が仕事を始めた20年ほど前は、なかなか学校の教員と話をする場を持てませんでした。家族を介して学校のことを知るという感じでした。今ほど色々な制度はありませんでしたから、学校も知らなかったのかもしれません。
今では、学校終了時にはたくさんの事業者が特別支援学校へお迎えに来ていますし、福祉のサービスや制度についてご存知の先生が増えているように感じます。

しかし、地域の学校については、残念ですがまだまだ連携が十分に図れているとは言えないと感じています。ここは、先生によると言った方が正しいかもしれません。福祉の制度やサービスに明るい先生もいれば、そうでない先生もいます。
担任の先生だけではなく、校長、副校長(教頭)も、先生による部分が大きいように感じます。

私は福祉畑の人間なので、このような書き方をしましたが、教育畑の人は「福祉の人は教育を分かっていない」と感じているのではないかと思います。私の職場には元教員が複数います。その職員から学校のことについて話を聞く機会が多くありますが、その時の感想は「教育の現場について私は分かっていないなぁ」ということです。
だから、私は「知りたい!」と思いました。
お互いのことを知らなければ、真の連携は難しいのではないかと思います。それぞれに出来ることと難しいこととあります。組織も違うので、ルールなども異なります。それらをお互いに知ることが、まずは必要なのではないかと感じています。

“福祉と教育の連携”は、現場レベルの人同士で、お互いを知るところから始めていきたいと思う今日この頃です。

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