見出し画像

人生の主役は本人!

計画相談や放課後等デイサービスなどで活動をしていると、時々悩まされること。

それは
事業所の都合で主役の生活や人生が左右されてしまうこと。

計画相談では、本人の思いを実現するためにいろいろな調整をしています。
その中で、様々な“壁”にぶつかります。

支援者が見つからない
本人のために止めた方が良い
本人のためにこうした方が良い
これ以上関わる人を増やさない方が良い
それをしても、きっとうまくいかない
などなど…

一番最初の“支援者が見つからない”というのは
現実的に人がいないのでどうしようもないのですが、
私たちだったら簡単に叶えることができる思いも
“人がいない”
ということで叶えられないことに悔しさを感じます。
なんとか、人が増えてくれたら…と願っています。

それ以外のものは
さも
“本人のため”
という正当な理由に聞こえますが、
そもそも
「主役は誰なのか?」
ということが置き去りになっている発言です。

難しいですよね。
命があってこそですから、
命に関わることになってくると余計に強く
“本人のため”
というワードが出てきたりします。
極端な言い方をすると、
命を縮めても本人の思いを実現させるのか、
命のために諦めさせるのか。
そんな究極の選択に思えることもあるかもしれません。

もちろん、命があってこそなのですが、
それでも、私は
「諦めさせる」
「止めるように説得をする」
ような相談員ではいたくない。

安全に対する最大限の配慮はしなければなりません。
あらゆる想定をし
でき得る最大限の準備を
その人に関わるすべての人がチームになってすることが大切なのではないかと思います。

そこまで極端なことでなかったとしても、
“本人のため”
と止めてしまうことは、
本人が経験するという権利を奪ってしまうことになるのではないでしょうか?
失敗することや思ったようにいかないことも
経験をして初めて自分の人生について考えることができるのではないでしょうか?
傍で見ていると、
本人のその思いを叶えて行動しても
うまくいかないように見えるかもしれない。
それでも、
うまくいかなかったらもう一度考えることができるような環境を整えた上で
経験をしてもらうことが大切なのではないでしょうか。

私の考え方の基本は、
“その人の人生を私が取って代わることはできない”
ということです。

人生の主役は本人であって、
私たちはそれをサポートするという関係です。

一人の人をサポートする事業所は、
ときに
「それは、うちの役割ではない」
「それは、できない」
と最初から拒否をすることもあります。

それもまた、
主役が置き去りにされた発言です。
“できない”理由を並べることは簡単です。

主役である本人が望むことや思いを実現させるためにどうできるか?
という視点で物事を考えたとき、
きっと色々なものの見え方が変わるはず。

わたしたちは常に
“人生の主役は本人”
ということを忘れずに活動したいものです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?