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子どもの心に寄り添う

子どもたちと一緒に活動する中で、
“子どもの心に寄り添う”
ということを大切にしています。

“寄り添う”とは、どういうことなのでしょう?

子どもがなにか行動を起こしたとします。
それは、時には周りからすると良くは見えない行動であることもあります。
例えば、
お友だちをたたく。
ものを投げる。
人のものを取る。
なとなど。

そんな時、
私たちはどう声をかけ、
どう行動をするのか?

出てきた行動のみに着目して
その行動を止めようとすると、
うまくいかないことが多くあります。

行動自体を止めようとしても、
根本的な解決に至っていないからです。

「なぜその行動を起こしたのか?」
「その行動を起こした時の子どもの気持ちはどんなものか?」
「行動を起こす前に何があったのか?」
「どういった時(場面や感情)に行動を起こしているのか?」

そういったことに目を向け、
子どもの気持ちの可能性を挙げます。
その上で、子どもに聞きます。
「○○だったように見えたけれど、当たり?」
「○○という気持ちだった?」

その子の気持ちの可能性を多角的に考え、
それを本人に伝えます。

その子どもの気持ちを受け取り、共感することが
“心に寄り添う”
ということなのではないかと思っています。

障がいのある子どもにだって感情があります。
嫌な気持ちだったり
不安な気持ちだったり
悲しい気持ちだったり
仲間に入れて欲しかったり
自分を見て欲しかったり
嬉しい気持ちだったり
楽しい気持ちだったり…

そんな気持ちの表現方法が難しいから行動で示します。
みんなに自分の気持ちを分かってもらいたくて表出している行動を
理解もされずにただ止められたとしたら
どんな気持ちになるでしょう?

「自分のことを分かってくれなかった」
「表現をしたら『ダメ』と怒られた」

そう感じるのではないでしょうか?

その時の気持ちを受け止め、
適切な表現方法を伝えることが、
結果的には良くは見えない行動を止めることになるのです。

また、良くは見えない行動だけではなく、
良い行動にもしっかり着目して子どもの気持ちに寄り添うようにしています。

楽しいね
嬉しいね
素晴らしいね
やったね!

そういった声かけをして子どもの思いを分かち合っています。
気持ちを分かってもらえたと感じることができれば、
子どもはもっと伝えたくなります。
気持ちを受け止めてくれると思えば、
子どもは安心します。

あなたの“心”を少しでもわかりたいと思っている。
私たちはあなたの味方になりたいと思っている。
私たちはあなたを傷つける存在ではない。
あなたがいつも笑顔で過ごせるように願っている。

そんな思いを持ちながら、
一人一人に寄り添い、
できることをやっています。

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