子どもの課題が見えた時こそ、子どもの良いところを探そう

子どものことを見た時に、“できていないこと”や“課題”や“問題”に目を向けがちではないですか?
“育てること”に一生懸命になり過ぎると、どうしてもそうなってしまいますよね。
また、課題が見えた時、すぐその課題にアプローチをしていこうとしていませんか?もしかすると、それは結果的には遠回りになっているかもしれません。

この記事を目に留めたのも何かのご縁です。
この機会に、まずは子どもの“良いところ”や“できているところ”に目を向けてみてください。
大人にとっては当たり前に思えることでも、それがその子の強み(福祉の現場では“ストレングス”と言われていたりします。)だったりすることもあります。

私たちが子どものことを考える時、この“ストレングス”や“できているところ”、“良いところ”を挙げることから始めます。
そこからその子を理解しようとします。

“良いところ”“ストレングス”“できていること”って具体的どんなことでしょうか?

究極的に言えば、
住む家があること、家族がいること、毎日ご飯が食べられることもストレングスです。この土台があるから、育っていくことができるのです。

また、挨拶ができる、他者の関わりを受け入れてくれる、思いを主張してくれる、何かに興味を持ってくれる、お風呂に入ったり歯を磨いたりすることを嫌がらない…

色々なことができているのはそれを習得してきたからです。習得する力を持っているということです。そして、習得できるように、誰かが(親や家族などの周りの大人であることが多いですね)伝えてきたからです。

時間がかかる子もいますが、今まで習得してくることができたのですから、これからもできるはずです。
そして、できていることを応用したらできるようになりそうなこと(課題となっていることの一部ですね)から少しずつ伝えていくようにします。一気にいくつも欲張らず、優先順位をつけて、できれば一つずつ実践していきます。
もちろん、できたらすぐに褒める!
これは必ずです!

私の職場では、多くの場合“遊び”の中で実践していきます。お勉強という形ではなく、遊びの中で行っていくことで、子どもたちにとってストレスなく取り組むことができるのです。
また、経験をすることが大事なので、実生活に沿った形で行なっていくことを意識しています。
実際にこのような形で行なっていると、ある時期に「できるようになったね!」と改めて感じることがたくさんあります。ここで大切なことは、“振り返る”ことです。できるようになったことが当たり前のことと思わず、「以前はできなかったけど、できるようになったね」と振り返って、子どもに伝えることも忘れずにしていくようにしています。

ぜひ、皆さんも子どもの“良いところ”探しを意識的にやってきてくださいね。

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