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「インソールを履くと膝が痛い」を解説

こばです!

先日のイベントで整体の先生とお話をする機会を頂きました。
その時に、話の流れでおっしゃられたのが

昔、○○で作ってもらったオーダーメイドインソールを履いていたら膝が痛くてやめちゃった。。


という事です。
思い当たる節はありませんか?
実はこれってよくある事なんですよね!

特に、オーダーメイドインソールのように
凹凸をしっかりとつけて足を支えるデザインに多い特徴です

わたしの作るインソールは基本的にその対策で
とある部分は着脱式にして相性を確認できるようにしています※

原因はなんだと思いますか?
実は、

足の裏、特に土踏まずを支えすぎると
膝の痛みへと繋がる事があるのです!


ざっくりとこのような感じです。

足が本来もつ衝撃吸収・分散機能を
インソールで支えすぎる事でできなくなり
膝が代わりにその負担を受ける or 介達的に負担が膝にかかる

=インソールを使うと膝が痛く

というメカニズムが働く事が多いのです。

そもそも、人の足は片足約28個の骨で構成されています。
※人によってある骨、ない骨があるのでと表現しています※


歩いている時や走っている時など
足に力がかかったときに、これらの骨が
動くことで力の分散をしています。

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特に、衝撃吸収・分散で大切なのが回旋運動です!
骨が微妙に回ることで力を受け流しているのです。

足が内側に回る事を「回内」 かいない
足が外側に回る事を「回外」 かいがい

と言います。

これは、一つの骨だけでなく
複数の骨が繋がっている、関節単位でも行われる運動です。

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そうなのです。

足裏の形にビタッ!と添わせて足の骨の動きが阻害されたインソールだと
これらの「人間が本来もっている衝撃吸収動作」ができなくなり
その結果として膝に負担がかかるのです。

そして、ジョイント・バイ・ジョイント
という考え方もこの膝の痛みに関連します。

素材集

ジョイント・バイ・ジョイントというのは

九州の方言で、ジョイントばい!これはジョイント!

という考え方ではありません。

関節が痛くなるのは
痛い関節が悪いのではなく、隣り合う関節に原因がある!

という考え方です。
もう少し詳しく言うと。

関節には

・動く事が得意な関節
・固定させる事が得意な関節


の2種類があります。
それらの関節は基本的に隣り合っており、交互に並んでいます。
この隣り合う関節が上手く連携を取ることで動作や負担が安定します


ジョイント・バイ・ジョイントの考え方によると

足部=  固定の関節
足関節= 動く関節
膝関節= 固定の関節 です。

素材集 (1)

インソールで足を支える事で効果がでるのは
主に足部の関節です。

※ちなみに、足部の関節は固定しかしない!
という訳ではありません。
どちらかと言えば得意!という感じです。※

流れとしてはおおよそ

→ 固定が得意な足部をインソールでもっと動きにくくする
→ 動く事で衝撃吸収をするのが得意な足関節の動きが悪くなる
→ 隣り合う、固定が得意な膝関節が代わりに動く
→ 膝への負担
→ 膝が痛い!!!!

ちょっと間違っているところもあるかもしれませんが
おおよそこのような流れです。

足の形に合わせてしっかりと支えるインソールは良い結果を出してくれる事が多いです。しかし、人間本来の動きを阻害してしまうと、また別の問題を生んでしまうことがあります。

インソールは足と靴に詳しい人に任せると捗りますよ!
こばでした!

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