見出し画像

アートとは?

「アーティストとは必要不可欠であるだけでなく、生命維持に必要なのだ」

先月ドイツがこの声明と共に文化芸術に対して大規模な支援を行いましたね。

日本はやらないんですかね?もちろん、やらないでしょう。

経済的状況も違うし、アートに対する価値観も違います。

それにしても、こんなわかりやすく差が見えるもんなんですね。

やはり、普段とは違う状況に置かれると、今まで見えなかったものが見えてくるものなんですね。これは自分も経験上わかります。

今のこの状況があって、
何事もうまくいっていないときが進化の機会であったりする。ただ、この戦いを長引かせてはいけない。ただ国の指示に従うだけではなく、ひとりひとりが考えて協力しなければならない。頑張ろう。


なんで急にこんな話になったのかというと、この緊急事態をきっかけにアートの話に触れる機会がちょこちょこありまして、ちょっと自分なりにまとめようと考えたからです。実際のアートを見たわけではないんですけどね。

正直言うとアートにはあまり興味がありません。理解できていないから。

自分がYouTubeでチャンネル登録しているバレエダンサーのヤマカイという方がおもしろい話をしていたのでちょっと紹介します。さっきの言葉もヤマカイさんの言葉を借りて話していました。

題材は、「アートとは」です。

ヤマカイさんは普段プロのバレエダンサーとして活動していて、その傍ら、YouTuberとしてもバレエを広めるために活動しています。

そこで初めに言ったドイツの声明、
「アーティストとは必要不可欠であるだけでなく、生命維持に必要なのだ」
を受けて、アーティストのあり方の考えを述べていました。

この声明については自分は正直どうなの?って感じです。ほんとに必要不可欠なのかはわかりません。実際なくなるなんてあり得ないですから、ほんとになくなったらどうなるのでしょう。もしかしたら、文化がなくなって人間らしさがなくなってしまうかもしれない。すごく哲学的な話なので答えはでません。

そこでヤマカイさんはまず、アートとは何かというすごく哲学的なものの言語化を試みました。出した結論がこういうもの。↓

クリエイティビティーを生むもの。
これを段階的にわけると、

1.社会的仮説/自己追求
2.想像/表現
3.共感/共創

これをうまく落とし込めるとアートが成功すると言いました。

まず、1の社会的仮説、自己追求。
これは、自分の中でものを考え、整理すること。
例えば、今コ○ナによって人々が緊急事態に陥っている。その状況を自分なりに解釈する。
これが社会的仮説。
自分の中で悩みがあってもやもやする。それを自分なりに捉えて整理する。自己追求。

そして、2の想像、表現。
これは、1で整理したことをイメージ化して、目に見える、聞こえる、触れるもので表現すること。

最後、3の共感、共創。
2で表現したものによって、別の人が共感し、またそこから新しいものをつくりあげていく。

これをクリエイティビティーを生むものと呼びました。

1つ例があります。

最近、星野源さんが「うちでおどろう」という歌をYouTubeでアップしました。これは、源さんが今のこの状況の中で外出自粛、家に閉じこもるというネガティブなイメージを、うちでおどろうというポジティブなイメージにしようと自分なりに解釈しました。そして、それを歌にして発信したところ、多くの人の共感を得ました。その中には、歌に合わせて、踊ったり、ハモったり、変顔したりとコラボも生まれました。これは源さんが表現したことを他の人がまた新たな解釈をして、新しいものをつくりあげたことです。

うちでおどろうは源さんが人を喜ばせようと思って歌ったわけではないでしょう。だからこれはエンターテイメントではなくて、アートです。

アートとエンターテイメントの違いはなんなのか。

アートは主観的なもので、エンタメは客観的なもの。

アートはわかる人にわかればいい。
エンタメは人を楽しませる、喜ばせることを目的としている。みんなに見てほしい。

そこで、ヤマカイさんがやっているのはバレエでこれはアート。だから、わかる人には分かってもらいたい。でもわかる人にだけ分かってもらえばいい、これだとバレエを広められない。

ここで2つに折り合いをつける。ヤマカイさんはYouTubeは完全にエンタメとしてやっています。そこからバレエに興味を持ってもらい、アートの世界に引き込む。

歌舞伎とワンピースがコラボしていました。
これも折り合いをつけ、ワンピースというエンタメから歌舞伎というアートに興味を持ってもらうという作戦です。いい作戦です。

この考えのもと、ヤマカイさんは考え、行動をおこしています。

ここでちょっと別の話を。
最近読んだ漫画「左ききのエレン」に自分は衝撃を受けました。アートも出てくる話なんですが、すごく自分の今ある状況を考えさせられました。

この作品の中では、エレンという天才がいます。光一という立ち上がった凡人がいます。エレンの周りには同じような才能を持ったアーティスト達がいます。話の中では、いろんな人が様々な分野で表現しようとしています。しかし、自分のやりたいことと売れることに折り合いをつけていってしまう人が現れていきます。これに対して、エレンはお前は逃げた。と言いました。

左ききのエレンとヤマカイさんの話は少しずれている気がします。

左ききのエレンは漫画の話ですが、この話にも作者はいます。作者は葛藤を描いたのでしょうか。これが理想だったのかはわかりません。

ものの見方もいろいろあります。ヤマカイさんが正しいわけでもないし、誰が正しいわけでもありません。

でも、この話をするヤマカイさんが自分にはすごく魅力的に見えました。話に筋が通っていて、意見に自信を持っていて、ぶれない姿がかっこよかった。

話の中にへーと思ったことがありました。

ジブリ映画はアートで、ピクサー映画はエンターテイメントと言われている。

ピクサー映画はおもしろいですね。好きじゃないと言っている人はあまり見かけません。万人受けするようなストーリーなのでしょう。

ジブリ映画も面白いです。自分はどの作品も大好きです。しかし、おもしろさを友達と共有しようと思ったとき、相手があまり乗ってこないときが少なからずあります。何がおもしろいの?と言うのも聞いたことがあります。

なんでおもしろさが分からないんだろうといつも不思議に思うのですが、これはジブリがアートだからなのでしょう。どんなとこがおもしろいって聞かれたら、なんとなくおもしろいとしか自分は言えません。アートである作品を通して、どこかに自分が自分なりの解釈をして共感して感動しているのでしょう。もしかしたら、ジブリ好き同士は相性いいのかもしれないですね。互いに共感できればすばらしい。


最後にヤマカイさんはアーティストの未来は明るい。と断言します。確かな根拠があっての発言だと受け取れます。


この話はヤマカイさんが話をしたことですが、自分の解釈も少し混ざっています。よかったらヤマカイさんのYouTubeで実際話す内容を聞いてみてください。

おそらく自分とは違う解釈もするでしょう。

そこがまたおもしろいですね。

今日はここまでにします。
では、また。


2020/4/21
こばちゃん



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?