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知っておきたい!テーピングの活用

今回はトレーナーメモ新シリーズ!
「テーピングの活用」についてまとめていきます。

■野球に必要とされるテーピングの場面とは

野球はスローイング・バッティング・ランニング・キャッチングの動作が主となります。これらの動作において、痛みや動きの制限がプレーに影響をきたす場合、テーピングでの対応が選択される場面が多くあります。

スローイング|投球時の肩/肘の痛み
バッティング|腰痛・手関節痛
ランニング|肉離れ・捻挫・腰痛
捕球|突き指

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野球のケガの代表的な部分であるため、おさえておきたい内容です。

■テーピングの目的

テーピングはケガの予防や痛めた部位の保護やパフォーマンスに左右するアイテムとしても活用できます。さらに個々のケガの程度に応じて、テープの種類や位置などを調整することができるため、さまざまな場面で使用することができます。

テーピングの目的は大きく3つあります。

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|予防
ケガをしていなくても、その部位にかかるストレスにより痛みの発症やケガにつながることが考えられた場合に行います。
(例:野球肘における外反制動)

|応急処置
外傷直後の応急処置・炎症抑制として、
テーピングを使用して患部の固定と安静を図ります。 
(例:足内反捻挫後の固定)

|再発予防
ケガをした後の復婦に向けた運動を開始する時期や実際に競技復帰する際に、再発を予防する目的でテーピングを行います。
(例:肉離れによる再受傷予防)


■テーピングの作用

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|関節の固定
捻挫などケガで関節を保護する目的
関節を強く固定し動きの遊びをつくらないようにする
|関節のサポート
不安定になった関節を補強する目的
完全に固定せず、動きの遊び・関節の動きを残す
|筋肉のサポート
筋肉の力を補助し関節の動きをサポートする目的
筋肉の走行に沿って貼ると、皮膚の上から筋肉をアシストできる


■テーピングの種類と特性

テーピングを選択する際に
それぞれの目的に応じた選択が必要になります。

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大きく分けて固定に適した非伸縮テープと動きのサポートに適した伸縮(エラスティック)テープがあります。それぞれについてまとめていきます。

<MEMO>
高校野球の公式戦ではテーピングの色が指定されており、テーピングを使用する選手は事前に大会本部で確認・報告する必要があります。

|非伸縮テープ:ホワイト

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|ハード伸縮(エラスティック)テープ

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|ソフト伸縮テープ

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|キネシオ

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|アンダーラップ

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※シザーズ

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|用途に応じた使用

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テーピングを正確に使用するには、

・テーピングを行う部位の解剖・運動学的な構造を理解しておくこと
(関節や筋・靱帯)
・外傷に関する知識を持つこと
(受傷機転や損傷組織の役割・治癒過程など)

が大切になってきます!

トレーナーメモでは、次週より野球の場面で用いるケースの多いテーピング方法について配信していきます。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました!


ライタープロフィール

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|Twitter
https://twitter.com/ko_bmk

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