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福岡のバーにて。。

福岡へ行って来た。

日が昇る前の出発だったから離陸前に寝てしまったんだけど、雲に反射して入る白い光が眩しくて目が覚めた。雪が降り積もった朝みたいだった。
ジャズピアニストのエロル・ガーナーって人には、フライト中に窓の外の霧を眺めていたら素晴らしいメロディーラインが自然と浮かんだ、なんて有名な話がある。なんてかっこいい話なんだ。

ちなみにその時生まれた曲があの名曲「Misty」なんだとか。

もし彼がこの真っ白い雲を見たのなら、一体どんなメロディーラインを思い浮かべるのだろうか。
もちろん僕は何のメロディーラインも思い浮かばないのだが。。。

その日の夜のこと。
仕事を終えて、一人で博多ラーメンを食べた後、夜の街をブラブラ散歩してみた。すると『JAZZ』って書いてある看板を見つけたんだ。
全国純喫茶巡りは断念したけど、ジャズバー巡りってのも良いかもしれない、なんて思いながら早速中へ入ってみると、カウンターには、いかにもマスターっぽいハゲ方をしたおじさんが立っていて、僕の来店を歓迎してくれた。客は僕一人だったので、好きなアルバムを大音量でかけてもらったりして、楽しい時間を過ごしていた。
しかし4杯目を注文した時、また別のおじさんが来店し、『あ、うちのマスターです』と紹介された。どうやら僕がマスターだと思っていた人は従業員だったらしく、本当のマスターは今店にやって来たおじさんだったらしい。第一声の『君、ジャズ好きなの?』から面倒くさそうな爺だなと思ったけど、僕がApple musicで音楽を聴いている話をすると、
『ダメだよ、そんな違法ダウンロードは』
『そーゆうのって1曲最後まで聴けないだろ』
『しかも変な編集版しかないでしょ』
『ジャケットもどんなのか見れないし』
などなど、お説教が始まった。どうやらApple musicを勘違いしているらしい。しかも、こちらの説明も一切無視。僕は4杯目を一気飲みして(今思うと3杯目で帰ればよかったんだ!)店を出ることにした。

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マスターの拘りも十分理解できるが、こっち側を批判するならせめてもう少し調べてからにしてもらいたいよね。ストリーミングもなかなか便利で良いですよー!

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