かなりあ

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オリトレ設定

一覧(名前:職業) ・イチカ:トレーナー/ポケドル ・タンザ:海賊/操舵手 ・キリヤ:アイドル (最終更新:8/28) ・・・・・・・・・・ イチカ(ラズベリー) ♀/18/150cm(+5cm)/イッシュ地方カノコタウン出身 悪タイプ使いの気まぐれな少女。 トレーナーを本業にしている傍ら、ポケドルとしても活動している。事務所に所属していないため、出演は彼女の気分次第。 興味を持ったものにはよく食いつくが、非常に熱しやすく冷めやすい。歌うことはずっと大好きでよく口ずさ

    • お礼とお詫び【side:ラヴィーネ】

      ■いただいた交流のラヴィーネ視点です。お話自体の進展はほとんどありません。 ■お借りしました! ・レゼルくん、オワゾさん  もとより写真を撮られることには慣れていた。幼い頃の写真は祖父母や母親によってアルバムに残されているし、ジムリーダーとなった後も時々取材や撮影をよく受けている。しかし、今となっては仕事としての撮影ばかりで、オフの時の写真はほとんど残さなくなった。  だから、オワゾさんが撮ってくれていたのは素直に嬉しかった。受け取った写真、特にレーニアとラジェムの写真は

      • 剥がれ落ちた糖衣【side:???・スウィート】

        ■お借りしました! ・リピスちゃん  ユイト。  彼が自ら告げたその名前は、酷く懐かしいもので。私はその事実に驚き、同時に、――強い喜びを感じていた。  今まで貴方が隠し続けてきた名前。  貴方と私だけが知っている、“本当の貴方"の名前。  それを他の誰かに打ち明けるなんて。  彼の人格は、未だに変化し続けている。あとは、時間の問題だろう。これ以上手を下すつもりはない。私はその様子を、彼の行く末をただ見届けたいだけ。  彼はようやく、求めていたものを見つけられたのかもし

        • 初めの経験値【side:アミュレ】

          ■お借りしました! ・サーシャくん  こなゆきによって凍ったバトルフィールド。パルストはその上を滑り、転がるパウの身体を跳び越えた。その姿はまるでテレビで観ていたスケート選手のように見事で、アミュレは思わず目を奪われた。  だから気づくのが遅れてしまったのだ。パルストが直後に繰り出した、毒を纏った一打に。 「!パウちゃ、」  アミュレが声を上げた時には、パウの転がる勢いを止めるようにパルストのどくづきがお見舞いされていた。  しかし、毒にじわりと侵食されながらも、パウは

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          リスタート【side:ナガレ】

          ■お借りしました! ミハネちゃん  その日は充実していた。再会したミハネは、七年前とは違い声が出せるようになっていて、そんな彼女と言葉を交わすことが楽しかった。  七年前の僕が彼女にどう接していたかまでは思い出せなかったが、当時の僕は間違いなく辛辣な態度をとっていたことだろう。唯一、星空の下で泣いていた彼女の姿はよく覚えている。  そのことから僕のことは彼女に忘れ去られている、もしくは嫌な記憶として残っているものだと思い込んでいた。だから彼女が覚えていてくれたことが純粋に嬉

          リスタート【side:ナガレ】

          これが私の進む道【side:ラヴィーネ】

          ■お借りしました! ・ルリちゃん、パッチくん ・アニーニケさん、ラシエラくん ・レフティアさん、ヴィティくん  私には"友達"と呼べる存在がいなかった。会話はもちろん、笑うことすら上手くできないのだから当然だ。無愛想で近寄りがたい人間だと思われているに決まっている。ジムリーダーに就いてからは、さらにそう感じることが多くなった。  でもきっと、それだけじゃない。私に友達がいなかった理由は、本当はもっとシンプルなのだ。 *  アニーニケさんとレフティアさんは、喜んでとばかり

          これが私の進む道【side:ラヴィーネ】

          一緒に渡れば、【side:スウィート】

          ■お借りしました! ・リピスちゃん  こいつを連れて行くも置いて帰るも、最終決定権はオレにある。あると分かっていながら、リピスに選択を委ねた。  拾ってくれる宛があるのなら、もう一緒にいる意味もない。さっさと彼女を見捨てて置いていけば良い。そう頭では理解しているのに、オレはそれを選びたくなかったから。 「でも、それでもわたしはスウィートといたいみたい」  こちらの手をとって、リピスは答えを告げた。愚かな選択だと思う。でもそんなことは、彼女だってとっくに分かっているはずだ

          一緒に渡れば、【side:スウィート】

          真剣勝負のお誘い【side:アミュレ】

          ■お借りしました! ミユキくん、タマちゃん  このイベントはチーム対抗戦だ。レッド、グリーン、ブルーの三つのチームのうち、スイーツチップを最も多く獲得したチームが優勝となる。よりスイーツチップを集めるためには、試練に挑戦したり大量チップを賭けたバトルで勝つといいのだと教えてもらった。  イベントルールを始め、ポケモンの知識、バトルの知識。これまで出会った優しい人々には、本当に沢山のことを教えてもらい、そして助けてもらった。  しかし、アミュレ本人は優勝したいなんてことは微塵

          真剣勝負のお誘い【side:アミュレ】

          落ちた先の赤信号【side:ミリカ・スウィート】

          ■お借りしました! ・リピスちゃん  気づけば日は暮れはじめていた。一日の終わり。それは、私がマスターを独り占めできる時間の終わりでもある。   同類達の活動が活発になる前に、きっとあの子は戻ってくる。マスターともっと一緒に過ごしたいというのが本音だけれど、やっぱり私、あの子とは会いたくないな。彼女と出会ってしまったら、私、きっと手を掛けてしまうだろうから。  マスターに嫌われることはしたくない。その気持ちに偽りはない。  だけど、ボールの中に戻った後も、私の胸はちくちく

          落ちた先の赤信号【side:ミリカ・スウィート】

          陰りゆく【side:スウィート】

          ■お借りしました! ・クラードさん  疑うような素振りは見せていないし、リピスの話だってしていない。そんな状況で自らリピスの名前を出すなんて、私は怪しい者ですと自己紹介をしているようなものだ。だからこそ、そう来るのならと率直な疑問を彼にぶつけた。『お前は何者だ?』と。  彼の回答ははぐらかすような、曖昧なものだった。リピスの幸福を奪った、リピスは彼のことを知らないし今後も関わる気はない、と。  当然、会ったばかりの人間に全てを明かしはしないだろう。それでもここまでの彼の言動

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          発展途上少女【side:アミュレ】

          ※前半と後半で違う交流の流れをお借りしてます。時間軸的には前半→後半、交流内容的にはそれぞれ独立しています。 ■お借りしました! ・テラーさん ・ルーミィさん、ミィミくん ・ガラドさん  警戒心の欠片も持たない子に、ボールの中のクラウドはいつも頭を抱えている。しかし幸運なことに、アミュレがこれまで出会ってきた人間は皆善人だった。もしかすると、善人のふりをしている人間も紛れていたかもしれないが。  旅に危険は付き物。彼女がいつか痛い目に遭わないか、かつての自分の主人のように

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          負けず嫌いな我儘【side:イチカ】

          ■お借りしました! ・サラギさん、べヴェルちゃん 「ゾロア〜?」  呼びかけても、当然返事はない。だから私はひたすら、ゾロアを探して草むらを覗きこみ続けた。  べヴェルがほうでんを使ってくれたおかげで、確かに探しやすくはなった。なったのだが、やはりその電撃がうっかりゾロアに当たっていないか、と不安で仕方ない。とはいっても当のべヴェルはいつも通りご機嫌だし、実際これくらいしないと野生ポケモン達は倒せなかっただろうから、その子を咎める気にはならなかった。  辺りが明るくなっ

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          いつもと違う彩りを【side:イチカ】

          ■時間軸:花ト卵 ■お借りしました! ・サラギさん ・エドガーさん、ベアトリスさん  私達に花飾りを贈ってきたのは、底抜けに明るい人達だった。目の前にたくさん並べられた選択肢は、彼らの店の商品のようにどれも魅力的で眩しくて、目移りしてしまう。  私は一人でバトルすることが多かった。バトルは好きでも、誰かと協力することには苦手意識がある。タッグバトルをする機会に恵まれたとしても、いつもサラギと組んでいた。幼い頃から傍にいた、気の知れた相手だから。 「…確かに、そういうのはや

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          虚しい惚気【side:スウィート・ミリカ】

          ■お借りしました! ・クラードさん  今の彼の話からは何の確信も得られなかった。というかそもそも、リピスに霊感の類があるのかオレは知らない。ただ、どちらにしろ、ゴーストタイプが周りに集まりやすいという点では共通しているのか。  それにしても。こちらの質問に彼は、沢山連れている自覚がないと告げた。まだ確信には至らないが、手持ちのゴーストタイプはこの二体だけの可能性がある。となれば、やはり違うのかもしれない。 「君は好きなのかい?ゴーストタイプ」   頭の片隅でそんなことを

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          心を映す【side:レーニア・ラヴィーネ】

          ■お借りしました! ・グリモアさん、フォカロルさん  熱湯を凍らせてしまおうなんて、いくらなんでも無茶苦茶でぶっ飛んでると思う。でも、不思議なことに不可能だとは思わなかった。  ラヴィーネが僕ならできるって、信じてるって、そんな顔をしていたから。 『……僕たち、どうだった?』  フォカロルと呼ばれていた、相手のキングドラに問う。彼の放った熱湯を凍らせきったのだから、今回は僕が勝ったことになるのだろう。  とはいえ、冷気を一気に放出した身体は、流石に言うことを聞いてくれな

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          募る疑心【side:スウィート】

          ■お借りしました! ・クラードさん、シャスチくん、トゥリーさん  親族とは、容姿だけでなく感性まで似るのだろうか。  男が返した理由を聞いて、一瞬そんな考えが頭を過ったが、すぐに思考を止めることにした。確かにそのランプのデザインは悪くない。老若男女問わず、気に入る人間は少なくないだろう。同じランプを同じ理由で手に取っただけでは、まだ確信には繋げにくい。  そもそも自分の親族のことを何も覚えていない人間が考えたところで、分かりやしないことなのだから。 「君の名前なんて言うん

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