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波乱万丈な人生を生き抜いた先に、得られた“わたしらしさ”。リピーター率9割を超える秘訣とは?

アイリスト歴13年目、フリーランスアイリスト歴1年目。専門学校卒業後、美容師になるもヘルニアで退職。アイリストに転身するも、様々な困難に直面した過去を持つ。わたしらしさを追求すべく、独立し、今では2ヶ月先も予約が埋まる人気サロンにまで上り詰める。

大泉香奈さんのプロフィール

美容師になるもヘルニアに。講師オファーされるも違和感が

──大泉さんがアイリストになったきっかけを教えてください。

わたしの過去、かなり波乱万丈です。少し長くなりますが、お付き合いいただけると嬉しいです。

専門学校卒業後、1年ほど美容師をしていました。しかし、首のヘルニアを患ってしまい、ドクターストップ。辞めざるを得ない状況にあり、泣く泣く退職。

そんな時、出身校の校長先生に「美容学校の講師をやってみないか?」と、オファーをいただきます。もともと人と関わることが大好きなので、二つ返事で承諾。

ユニークな授業を担当。美容師希望の学生に「どうしたら自分が理想とする美容師になれるか?」といったワーク・人格レッスンを開催したり、受験対策など、幅広く携わりました。

しかしここで、気づいてしまったのです。「あ、わたしプレイヤーになりたい。教える側ではなく、もっと自分が技術を磨きたい」と。

学生が育つ過程を見届ける楽しさはありましたが、自分の気持ちに素直でいたかった。

講師を辞職し、前から興味のあった「アイリスト」という仕事に挑戦する運びとなりました。

独立後に震災。死に物狂いで軌道に乗らせるが、過労に

無事に大手マツエクサロンにて内定をいただき、アイリストのいろはを教えてもらいました。

仕事はとても楽しく、お客さまが喜んでくれる姿を見るのがとても幸せでした。

そこで、「もっと挑戦したい」という気持ちに駆られ、独立を決意。今思えば、アイリスト歴2年目の新米なのに、すごい度胸だなと思います(笑)。

そこでまた、試練が訪れます。東日本大震災が起こり、半年で倍の負債を抱えてしまったのです。

お客様が戻るようになってからは、週一休みで、時間外予約も受けました。

その結果、過労で倒れて入院し、それが引き金となって、メニエールと鬱になってしまいました。

ここで泣く泣く、お店を畳むことに。今思えばわたしの人生、容赦無く、希望と絶望が交互に訪れているんです(笑)。

「大泉さんに店長になってほしいんだ」とヘッドハンティング

もう少し話を続けさせてください。

閉店後、前職の社長から「店長になってくれない?」とヘッドハンティングされ、晴れて店長に。

実は、行くかどうか、とても迷いました。ただ、わたしの大切な友人が大病を患い、店長を退く運びとなってしまったんです。

わたしの力で貢献できるのであれば、全力でやろう。そんな気持ちで店長業務に全うしました。

先述した通り、かなり早くから独立をしたので(アイリスト2年目)、経営の基礎やマネジメントをゼロから学び直せた、貴重な時期でした。

でもやっぱり、わたしは譲れないこだわりがありました──大切なお客さま一人ひとりと、濃い時間を過ごしたかった。

接客業をしていると、お客さまとの“距離感”に悩みますよね。

いろんな形があっていいと思うのですが、わたしは常日頃、「もっともっと深く知りたい・関わりたい」という気持ちがあります。

このポリシーに徹するためには、やはり“独立”が必須でした。わたしの世界観でいっぱいのサロンにしたかったのです。

7年勤めた暁に、独立を決意。そうして今に至ります。

リピーター率9割を超える秘訣とは

大泉さんの施術部屋

──これまでの過去を惜しみなく話していただき、ありがとうございました。大泉さんのリピーター率がとても高いと聞いています。

ありがたいことに、現在は2ヶ月先まで予約が埋まっており、新規予約はストップさせていただいています。

すべて「紹介制」で予約を承っております。

──すごい......その秘訣を教えていただけますか?

当たり前のことかもしれませんが、第一に、プロとして“最高のおもてなし”をすることを徹底しているからだと思います。

いかにお客さまから、「大泉さんにお願いすれば絶対に可愛くなれる。理想の自分になる」と思ってもらえるかが、大切。

カウンセリング一つで、一生通うかどうかが、かかっていると言っても過言ではありませんから。

例えば、初回のお客さまの場合、わたしはヒアリングに30分ほどお時間をいただいています。

よく「自分にに合う眉毛がわからないので、おまかせでお願いします」と言っていただきますが、当然、深掘りは必要不可欠。

日々のメイクや服装、髪型、性格から眉毛をデザインしているからです。

──どのようにして、深掘りされていますか?

当然、お客さまによってアプローチは変わってきますが、よく「ご自身の右と左の眉毛のうち、どちらがより好きですか?」と聞いています。

“似合っている”ではなく“好き”という言葉を選んでいる理由にも、実はこだわりがあります。

自分のことを好きになることで、人生が楽しくなると考えているので、「好き」という感情ってとても大切なんです。

そして、お客さまとの一時が至福なわたし。施術中の会話はカルテにすべてメモしています。

お客さまが体験した貴重な話を、取りこぼしたくない。大切にしたいんです。

コンプレックスを払拭できる素敵な仕事を、生涯現役でやっていきたい

──大泉さんが考える、アイリストの魅力を教えてください。

人生を左右するくらい、可能性が秘めている大切なパーツに、全力で向き合えることでしょうか。

数え切れないくらい施術をしてきて思うことがあります。眉毛やまつ毛、目元にコンプレックスを抱いている方が、たくさんいらっしゃるということ。

しかし、自分のパーツを理解し、正しく施術することで、コンプレックスを払拭することは可能です。

今まで前髪で目元を隠していた方が、わたしの施術を通して、新たな髪型にチャレンジした方もたくさんいらっしゃいます。

「こんなに変わるんですね……!ありがとうございます!」と言ってもらえた時は、この上ない喜びがあります。

──すごく熱い想いが伝わってきます。最後に、大泉さんの夢を教えてください。

夢は、生涯現役でいること。60歳になっても、アイリストをしていたいです。

わたしには一つ自慢があります。

不思議なことに、わたしのお客さま同士が繋がって、濃いコミュニティにいつの間にかなっているのです。

例えば、わたしが信頼する美容師さんをお客さまに紹介し、実際に足を運んで仲良くなる、という現象が度々起きてます(笑)。

わたしが大好きな人たちがどんどん繋がっていく、こういう関係、とてもいいなって。

これからも深い関係を築きながら、お客さまと共に、年を重ねていけたら嬉しいです。


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