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小1プロブレムを防ぐ! その1

小学校に入って急に困難を感じる子どもたち

保育園や幼稚園で元気いっぱいに過ごしていた子どもたちが、小学校に入学すると学校生活を楽しめず、授業に参加できなかったり、不登校になったりすることが少なくありません。保護者の方々は、「今まで問題なく過ごしてきたのに、なぜ急にこんな問題が起きるのだろう?」と驚きや戸惑いを感じることも多いでしょう。

そこで、こどもとかぞくかぞくのサポートルームKNOTで出会った「小学校に入学して困難を抱えたケース」を元に、その要因と対応をシリーズでまとめました。保育園や幼稚園の間に問題なかったとしても、小学校入学は親子にとって高いハードルとなることがあります。これらの情報をもとに入学までに少しずつ準備を進めると良いでしょう。

時間管理への戸惑い

保育園や幼稚園では、活動が自由で時間も柔軟だったため、子どもたちは自分のペースで遊びや学びを楽しむことができていました。しかし、小学校では授業時間が厳密に決まっており、子どもたちは決められた時間内で学び、次の活動に移る必要があります。このような時間の制約に慣れていない子どもたちは、自由な時間が減ったことにストレスを感じたり、戸惑ったりすることがあります。

特に保育園で過ごしてきた子どもたちは、乳児期から毎日同じスケジュールで生活していることが多く、決まったルーチンの中で安心感を持っています。しかし、小学校では生活リズムが大きく変わり、活動の切り替えや新しいルールに適応することが求められるため、これに対応するのが難しいと感じる子もいます。

活動の切り替えを本人にわかりやすく提示する

小学校では、時間に合わせて活動を切り替えることが求められるため、家庭でもわかりやすく切り替えのタイミングを伝えて練習していくことが大切です。以下の方法で、子どもがスムーズに移行できるようサポートしていきましょう。

タイマーやアラームの活用
残り時間を視覚的に伝えられるよう、タイマーや砂時計を使って「あと○分だよ」「もうすぐ次の活動だよ」と知らせると、安心して切り替えができます。音で知らせることで、切り替えのタイミングが自然にわかりやすくなります。

視覚的なスケジュールボードや絵カードを使用
その日の予定をイラストや文字で示したスケジュールボードを活用し、「次はこの活動をするよ」と子どもが一目でわかるように提示します。ボードを使うことで「今やっていること」と「次にやること」の見通しが立ち、安心して次の活動に進めます。

固定ルーティーンに変化を持たせる工夫
一定の順番で活動を切り替えることも大切ですが、日々同じパターンにしないよう、スケジュールの中に変化を取り入れるのも効果的です。例えば、「おやつの後は自由遊び」や「今日は好きな本を読む時間にしよう」など、日々少しずつ変化を加えることで、柔軟に切り替えができるようになります。

次の活動を選ばせる
特定のタイミングで、次の行動をいくつかの中から子どもが選べるようにすると、切り替えを意識しやすくなります。たとえば、「宿題の前に5分休憩する? それとも好きな本を読む?」といった選択肢を与えることで、切り替えに対する抵抗感が和らぎます。

このような方法を通じて、切り替えのタイミングを自然に理解しやすくなり、学校でもスムーズに活動を移行できるよう、少しずつ準備していきましょう。

学習内容の変化による戸惑い

保育園や幼稚園では、遊びを通して楽しく学ぶ環境が整えられていましたが、小学校に進学すると、読み書きや計算といった具体的な教科の学習が本格的に始まります。この学び方の変化に戸惑う子どもも少なくありません。例えば、読み書きや計算が苦手な子どもは、授業についていけず、学習への不安やストレスを抱えやすくなります。こうした場合には、専門的なアセスメントや診断を通じて、子どもに合ったサポートを受けることが重要です。

それぞれの子どもが抱える学習の課題や特性に合わせ、適切な教育的支援を提供することが、子どもたちが自信を持って学びに向かえるための鍵となります。保護者や教師が早期に子どもの様子に気づき、適切な対応をとることが、子どもたちの成長を支える大きな一歩となるでしょう。


その2へ続く〜近日公開〜



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