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小1プロブレムを防ぐ! その2

『小1プロブレムを防ぐ!その1』では、小学校入学後に子どもたちが戸惑いやすい「時間管理」と「学習内容の変化」に焦点を当てました。

今回は、さらに「先生との関係性や距離感の変化」や「自主性・責任感の要求の高まり」によって生じる戸惑いについて掘り下げていきます。入学後の子どもが新しい環境に少しずつ慣れていくためには、どのようなサポートが効果的なのでしょうか?

先生との距離感が変わる戸惑い

保育園や幼稚園では、保育士さんや先生が常に子どものすぐ近くで細やかなサポートをしてくれます。困ったときにすぐに助けを求められる環境で、物理的にも心理的にも近い関係性がありました。しかし、小学校ではクラスの人数が増え、先生との距離感が変わります。授業中に困っても、手を挙げて先生の注意を引いてから助けを求めることになるため、そのような助けを求める行動が難しいと感じる子もいます。

こうした集団生活の中で求められるソーシャルスキルの違いにより、特に内向的な子どもや助けを求めることに不安を感じる子どもは、授業中に質問したり困っていることを伝えるのが難しくなります。そのため、入学前からソーシャルスキルを育てる取り組みが重要です。先生に質問したり、適切なタイミングで手を挙げたりする練習を通じて、少しずつ自信を持って行動できるよう支援することが効果的です。家庭でもロールプレイを通じてこのような場面の練習を行うことで、子どもが自信を持って先生に助けを求められるようサポートできます。


自主性と責任感を身につけるためのサポート

小学校では、子どもたちには自分で自分の持ち物を管理する、宿題を提出するなど、自主性と責任感が求められます。しかし、整理整頓や物の管理が苦手な子どもには自己管理スキルを高めるための個別的なサポートが必要です。例えば、持ち物リストやチェックリストを活用することで、片付けや準備のタイミングを明確にするなど、少しずつ自己管理を身につけられるよう支援していくことが効果的です。

保護者もすべてを手伝うのではなく、少しずつ子どもに任せるようにすることで、子どもが自己管理能力を自然に養えるようサポートしていきましょう。

〜その3へつづく〜


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