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トップアスリート

 スポーツで食べている人たちは当然に。私が今回話したいのはそのような人たちではなく、学校生活を過ごす中で推薦入学などを経て部活で活躍する人たちだ。なんで「トップアスリート」という言葉を使うかというと、全国レベルで戦うような実力者だから、そのような事実を持っているからである。

 彼らはまず一般に学生である。同じように朝に登校して、授業を受けて友達とおしゃべりして、夕方から部活をする。べつに一日中運動をしているわけではない。頭の中ではずっと没頭しているのかもしれないけれど笑 使える時間がかなり限られている。その中でプランを立てたり、生活を整えて生きている。

 私が彼らを面白い、魅力的だと感じるのは、ギャップがあるからだ。ある人はすごく頭もいいしスポーツもできる。きっと時間の使い方が上手で効率化に特化できるそんな人間なんだと思う。一方で、普段は数学が大の苦手でよく先生にあてられる人もいる。間違えたときのお茶目な笑顔。この顔とスポーツをするときの真剣な顔のギャップが最大の魅力。

 当時高校生の自分は上記のように感じていた。でも、少し大人になった今、また新しい魅力を感じている。

 毎日毎日夢の話をしているが、ここでもまたその関連の話。

 ミスコンに参加したことで、今まで関わってきた人たちにも力を借りたくてSNSでつながっていくことになる。クラスが同じだっただけにとどまらず、喋ったことないけど私が知っている人などもどんどんフォローしたので、かなり多くの人に私の夢を知ってもらう機会になった。

 知ってもらっていく中で、ダイレクトメッセージなどで直接声をかけてくれる人もいる。その人たちのかけてくれる言葉はあたたかくて、自分が折れない支えにもなっている。

 あるひとりの少年からメッセージをもらった。彼は高校時代に一回だけ同じクラスになったことがある。喋ったこともないわけじゃないけどそこまで仲が良かったという感じでもない。彼はいわゆる私の中の「トップアスリート」だった。その競技なら全国で争えて、よく新聞に載るような人だった。教室ではやんちゃな人。イケメンなこともありよくモテて、男子同士でも彼の周りに集まる人たちは楽しそうだった。

 内容に正直驚いた。同じような夢を持っているから、応援したくてメッセージをくれたらしい。彼から「応援したい」という言葉を聞くと思っていなかった。そもそも私のことどう思ってたんだろうと考えてしまったが、今となっては関係ない。驚いた分、すごく嬉しかった。わざわざメッセージをくれたこと。たしかフォローは結構前にしてくれていたので手間をかけてくれたことも嬉しかった。同志だということも嬉しい。

 彼は今でも大学でスポーツを続けていて、高校よりもはるかにいい環境で競技をしているみたいだ。そんな彼から見る世界はまた違うんだろう。私には見えない世界、見てみたいと思わせられた。

 自己開示は怖いけど、否定されたら、と考えることもあるけれど、それに怯えていちゃ何も始まらない。まだこの勝負、始まったばかりだけど、もう今ですら、参加してよかったと感じている。

 自分のために、としか考えていなかった自分。それだけじゃなくて、皆のために私ができることがあるのかもしれない。

 視野を広く、心を大きく。




















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