さんさんとセロトニン

海外移住をした、なんて実感らしい実感もないまま、
あっという間に3週間が過ぎようとしている。
こっちに到着して数日は、
ベルリンは夏を放棄して秋に突入したんだなって思うくらいの肌寒さ。
最近やっと夏らしく暑くて、夏女としては生き延びられることを嬉しく思う。
太陽は高くまだまだサマータイム感ありありで明るい時間が長いのも嬉しい。
冬？
考えない。考えたくない。たぶん冬眠。

この3週間の感想を一言で述べるなら、
「結局、同じ地球だな」
かな。笑

言葉や歴史、生活様式やマナーの違いは、
まっだまだわからないしわからなくてむきゃーー！ってなるけど、
人として寝食を繰り返していく日々の連なりは、
世界中どこにいたって共通なわけで。
大激変と言っていいくらいの環境の変化はあったものの、
起きて着替えて食べて出かけてお風呂入って寝て、、、ってことを、
変わらず続けているだけ。
確かに目に映るものや耳から入ってくるものは東京とは全然違うんだけど、
海外移住したぜ！！！！！！
みたいな感動というか躍動というかそういうものが、
なぜだかそれほどない。

と、言いつつも、確かに変わったたくさんのことに、
人間に還っていく感覚を味わっていたりするのもまた事実。

いちばんの良い大きな変化は、たくさんの太陽を浴びていることだと思う。
夜型も夜型も夜型人間だった私が、毎日8-9時頃起きて、22時頃にはちゃんと眠くなる。
慣れない毎日に疲れて眠くなるんだろうと最初は思ったけど、
いや、違う、太陽のせい。

朝起きてすぐコーヒーを淹れて庭に出る。
さんさんと照る太陽を寝起きに浴びるなんて、もう何万年していなかっただろうか。
その後は犬を連れて散歩に。
徒歩でスーパーへ、公園へ、カフェへ。
やはり、太陽はさんさんと照っている。
また公園がね、東京の感覚でいうとヨーロッパ第二の都市とは思えないくらいどこも広い。
代々木公園なんて目じゃない。
人も犬もとにかく公園にたくさんいる。
都心に住んで、電車に乗って、屋内ばかりで過ごした日々を思えば、
何十倍も太陽を浴びる時間が増えた。
これって、セロトニンがうまく生成されているんじゃないかと。
だから、朝起きて夜眠くなるってなんとも人間らしい性質を体が思い出しているんじゃないかと。

そりゃ犬も日焼けするわ。
パグのお尻とお腹が1週間くらいで黒くなって、
食が変わったせいか、どこか悪いのか、、、なんて心配していろいろ調べたけど、
たぶん日焼けだねwって結論に落ち着いた。
本人は超絶快適そうで元気。

そう、紫外線、辛い。
太陽は大歓迎だけど、東京より紫外線強い気が。
単に外に出てる時間が増えただけ？わからんけど。けっこうじりじりする。
乾燥も辛い。
こっちへ来る前から、水道水が硬水だってことがいちばんの敵だと思ってたけど、
それはその通りで。
カルキと、紫外線と、乾燥。
彼らと上手に付き合えるようになったら、敵らしい敵はいなくなるかも。
(洗濯機のメニューが多いこととか、オーブンの使い方とか、洗剤の種類とか、
 まだまだ家の中にも敵は多いが、、)

日本の化粧品は潔く全部捨ててきたから、
(トラベルサイズくらいしか持ってこなかった)
早く相性のいい日焼け止めと基礎化粧品見つけたい。
しばらくはジプシーかなと思いつつ、
せっかくオーガニックコスメ大国にきてお手頃価格だし、
いろいろ使ってみたいなぁと。
(でもオーガニックであることにそんなに興味はないw自分に合えばいい)

と、まだ大きな問題に直面することなく快適に過ごせているのは、
全てあつとのおかげと思う。
例えば家を探すとか、
(今の家は当初の予算より高くて私は反対してたけど結果快適すぎる)
鍵の閉め方開け方とか、
(ちょっと特殊で聞いてなきゃ開けられないし閉められなかった)
携帯とかネットとか、
(新しい携帯番号は永遠に覚えられる気がしない)
スーパーのお作法とか、
(プファントってとても良いシステム)
日本食の手に入れ方とか、
(日本食が世界的に人気なお陰でよく行くスーパーでもちょっとしたものは買える)
住民登録の仕方とか、
(予約がいっぱいでまだできていないけど)
ぜーーーんぶ先にやってくれていたおかげだと。
ありがとう。