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キリル・セレブレニコフ(Kirill Serebrennikov)の経歴と作品

ロシア出身の映画監督キリル・セレブレニコフについて、経歴と全作品を調べたのでまとめておく。
※画像はIMDb、経歴と受賞歴は英語版WikipediaとIMDb、作品はIMDbとMUBIのデータを記載。

・表記揺れ

日本語ではセレブレンニコフ或いはセレブレニコフと呼ばれている。現地ではどう呼ぶのか分からないので取り敢えず表記の多い後者を使う。

・経歴

1969年9月7日、ロシアはロストフ・ナ・ドヌに産まれる。ユダヤ人の父親は外科医、ウクライナ人の母親は教師だった。
1992年、ロストフ州立大学を物理学専攻で卒業。1994年に舞台演出家としてデビューするまでの間公的な舞台関係の教育を受けたことはなく、MVやCMの監督を続けていたという。
2001年、モスクワで初のプロデュース作品を上演。モスクワ芸術座などでドラマものを演出する傍ら、マリインスキー劇場やボリショイ劇場でオペラの演出に携わる。
2008年からモスクワ・アートシアター・スクールで俳優と監督クラスの教授に就任。
2012年、モスクワのゴーゴリ・センターの芸術監督に抜擢される。
2017年5月23日、自身の設立した"第7スタジオ"が公金を横領したとして自宅とゴーゴリ・センターに家宅捜索が入る。
2017年8月22日、ロシア連邦捜査委員会は2011年から2014年にかけて"第7スタジオ"が政府から貰っていた公金を横領した詐欺容疑でセレブレニコフを同年10月19日まで自宅軟禁。"第7スタジオ"の前の代表Yuri Itinも同様の罪で自宅軟禁されていた。
2018年11月7日、横領罪に対する裁判が開始される。有罪判決が出ると10年ほどの懲役になるとされている。

・全作品一覧

Undressed (1998) 75分
Rostov-Papa (2001) TVシリーズ
The Murderer’s Diary (2002) TVシリーズ
Bed Stories (2003) TV映画 70分
Ragin (2004) 93分
Playing the Victim (2006) 95分
Yuri's Day (2008) 137分
Crush: 5 Loce Stories (2009) 92分 オムニバス映画
Betrayal (2012) 115分
The Student (2016) 118分
Summer (2018) 126分
※題名をクリックするとその記事に飛びます

・受賞歴

Ragin (2004)
カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭: East of West Award

Playing the Victim (2006)
ヴィースバーデン・ゴーイースト映画祭: Award of the Federal Foreign Office - Honorable Mention
ソチ・ロシア映画祭: Grand Prize of the Festival, Prize of the Guild of Russian Film Scholars and Film Critics
ローマ・フィルムフェスティバル: Golden Marc'Aurelio Award

Yuri's Day (2008)
ワルシャワ国際映画祭: Grand Prix
ロカルノ国際映画祭: Don Quixote Award, Prize of the Ecumenical Jury - Special Mention, Youth Jury Award

Betrayal (2012)
ヴィースバーデン・ゴーイースト映画祭: Award of the Federal Foreign Office - Honorable Mention

The Student (2016)
ソチ・ロシア映画祭: Best Direction
"海辺の映画"映画祭: Youth Jury Award
FEST国際映画祭: FEDEORA Jury Award, Jury Prize- Main Program
カンヌ国際映画祭: フランソワ・シャレ賞
Biografilm Festival: 観客賞
アジア世界映画祭: Special Jury Award - Honorable Mention

・他記事紹介

セルゲイ・ロズニツァの経歴と全作品 → コチラ
アリーチェ・ロルヴァケルの経歴と全作品 → コチラ

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