20241105

 BFC6のBグループ作品を読んだ。グループ分けは作品のタイトルのあいうえお順になっているらしいので、まったくの偶然ということであるが、Bグループの作品群はインパクト強めの作品が多い印象を受けた。わたしは昨日、自分の掌編の足りなさについて理解したつもりでいたが全くわかっていないということを、このグループの伊藤なむあひ「畜魂機についてお話しします」を読んで痛感した。死者の言葉を録音するために開発された畜魂機という発明をしたフランスの詩人についての話という設定で、偽史であり、幽霊の怪奇現象が起こる怪奇的小説であり、最後には詩も出てくる……全くとは言わないが、傾向として似ており、この枠では圧倒的になむあひ氏の勝利なのだ、つまりわたしは彼の作品に木っ端微塵にされたも同然だった、わたしはそう思った。悔しいが、この力の差が今の実力であり、限界なのだと思い知らされた。わたしなりの強みをまた一から探さねばなるまい。

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