牛肉麺絵日記 牛肉麺8/100杯目 　 小郭牛肉麵（台湾・台北）4/8/2013

牛肉麺屋さん巡り８日目。2013年4月８日月曜日　夜７時過ぎ。（台湾　台北市）人形作りに没頭していたら時計を見るのを忘れていて、すっかり遅い時間になってしまった。牛肉麵屋さんに急がねばならない。多くの牛肉麵屋さんは夜８時には店じまいをする。でも今日は焦らない。昨日、芸術村のスタッフに教えてもらった近所の日用品店・光南に行く途中、いい感じの牛肉麵屋さんを見つけておいた。でも、とりあえず急いで家を出た。

滞在先の最寄り駅・公館站に向かう。駅周辺では、毎夜ナイトマーケットが開かれていて、大変な人集りの為中々先に進めない。卵・葱入りクレープ蚕餅ダンピンや、サツマイモのコロコロっとしたパフ・地瓜球ディーグァーチョウの甘香ばしい香りに包まれる。揚げ臭豆腐は、強烈な香りを撒き散らしている。

牛肉麵屋さんに急いでいたけれど、夜市でグァバが食べたくなり購入。カットして小さな袋に入れてから酸梅粉という梅ふりかけをかけてくれる。この梅ふりかけは美味しいけれど、果物はそのまま食べたい。できればいつも断りたい。でも中国語で”要りません”が言えないので”謝謝”と会釈して先を急ぐ。

思えば、もう台湾に来て２週間過ぎている。しかし未だに口からさっと出る中国語は、’牛肉麵ここで食べます・ニューローメンナイヨウ’と牛肉麵持ち帰ります ・ニューローメンワイタイ”だけだ。頭が悪いので、言葉を覚えるのは非常に難しい。

夜市を抜けて、小郭牛肉麵に到着。今日はこのお店でいただく。

店内に入ると数人が、せわしなく働いていた。少し暗めの照明で、黒基調の落ち着いた店内の壁には、牛肉麵の写真フレームが飾られている。店主らしきオヤジさんは、レジ前でじっと一点を見つめている。オヤジさんに牛肉麵小を注文してみたが、それでもじっと一点を見つめている。しばらくすると、牛肉麺が運ばれて来た。

スパイスなどの特徴はないけど、バランスが良く牛肉の味が丸く収まっている。チンゲン菜の歯ごたえがいい。でも、牛肉が入っていない。発音が悪くて、きっと、”牛肉麺”が、”牛肉湯麺”と聞こえたんだろう。じっと動かないオヤジさんに会釈をしてから、お店を出た。