日本人が陥るアメリカ留学の闇。【今から留学を目指す人は見て欲しい】

誰もがあこがれるアメリカ留学、高校卒業のタイミングや大学途中で留学してみたいと思う人も多いのではないでしょうか。実際筆者は高校卒業後すぐにアメリカに渡り現在一年目の留学生です。その中でこれは知っておかないと大変なことになるぞ、と思ったアメリカコミカレの仕組みをシェアしていきたいと思います。

アメリカのコミカレには試験がないって本当？？

アメリカのコミカレに日本のような入学試験がないと聞いたことがある人もいるかもしれません。その通りです。アメリカには基本的に日本の入試がありません。では現地の人はどのようにして入学するのでしょうか。まず、最も大事なのは高校の成績表です。ほぼ全ての学校で高校の成績表を提出しなければなりません。次に必要なのはSATの成績です。これに対して私たち留学生はTOEFLやIELTS、場合によっては英検を提出して英語力を証明します。しかしながら、アメリカのコミカレにはこういった英語の証明を提出しなくても良い学校もたくさんあります。言い換えると、テストなしで入学できてしまいます。なんだ！英語が今できなくても入学できるんだ！と思ってアメリカ留学を目指す日本の方もいるとは思いますが、もし十分な知識のないまま留学をしてしまうと現地に到着後人生を狂わす恐れのあるものに出くわしてしまいます。

Placement Test とは。。。

英語力証明の必要の有無にかかわらず、現地の学校に着くとPlacement test と呼ばれる英語レベルチェックテストを受けなければなりません。（ほとんどの学校で。）こいつがかなり曲者なんです。筆者は一応IELTS 5.0が必要な学校を選んだので日本で勉強してきたはずです。ですが、結果は惨敗。結果が悪いとどうなるかというとそのセメスターでESLというクラスを取らなければなりません。ESLとはEnglish Second Languageの略で主にまだアメリカの授業についていけないと判断された人が英語を基礎の部分から学ぶというものです。一見聞こえはいいし、日本人がこれから始めるのは当たり前だと思うかもしれません。しかし、このESLのクラスは卒業の単位にもトランスファーといって四年制大学に編入するための単位にもなりません。言ってしまえば単位0です。そのくせ値段は他の授業と同じ価格です。

ESLの制度について。

本当に恐ろしい話の前にESLの制度について軽く説明します。ESLは先ほど説明した通りまだ英語力が足りない人のための授業です。このレベルや数は学校によって異なり、ESLで成績が取れると次のESLの上のレベルや一般の人と同じようなレベルの授業が取れるようになります。

こちらは拾い画で申し訳ないのですがこのようにESLのレベルがたくさんある学校もあります。もう一度言いますが全て単位0です。

学校のことをしっかり調べないと人生が狂う。

では、どうやって計画的に単位を取るのでしょうか。学校には大きく分けて２種類の学校があります。一つはESLを受けながら簡単な通常の単位になる授業を取っていい学校と、ESLを終了しないと全く授業が取れない学校です。前者のような優しい学校は計画的に単位をとっていけますがそれでもコミカレを二年で卒業するためには夏や冬のクラスを取らないといけないでしょう。後者の学校の場合、ESLを修了するのに場合によっては一年間やそれ以上かかってしまうので二年で卒業するのは不可能に近く、時間もお金も必要以上にかかります。もし、あなたが二年後コミカレを卒業して、四年制大学に編入して、と人生設計を立てているならその人生設計は崩壊するでしょう。日本の大学生で考えてみてください。一年目で単位数０ですよ。またアメリカの大学は日本のように１セメスターに２４単位やそれ以上の単位数を取ることは非常に難しいので（現地の人でも１５とか。）非常に困難な状況に陥るでしょう。その結果アメリカのコミカレには卒業に３年、４年かかってしまう人がたくさんいます。

どうすれば。

この記事の話は学校にもよりますが、入学条件の有無にかかわらず陥る話です。日本で十分に勉強せずに渡米した場合コミカレでも２年で卒業できないと思っておいたほうがいいでしょう。もし、あなたがPlacement testを合格できなかった場合でも受け直しができる学校は結構あります。受け直してその点数が良かった場合いくつかのレベルを飛び級できたり一気に通常のクラスに行けることもあります。渡米後初めてのセメスターはESLを受けて英語に慣れてきた二学期目に受け直してみるのもアリかもしれません。そして自分が行く可能性のある学校についてよく調べることが最重要です。やっぱりそこに実際に通っている人に聞くのが一番なので私はInstagramなどでその人を探し実際に聞いてみることをお勧めします。知らない人にいきなり聞きづらいかもしれませんがこっちの人生もかかっています。

最後に。

私は人生設計は本当に大事だと考えています。もちろん全てが計画通りに行くとは限りませんが、全てが崩れてしまうとモチベーションの欠落やこれからの人生に大きく関わります。だからこそ情報を知っていると知っていないでは自分の未来に大きな変化が生じるのです。