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サッカーでGPSを使うと見えなかったことが見えるようになるかも

僕は試合や練習の時は出来るだけGPSを使うようにしています。

GPSを使えば、走行距離や、スピード、スプリント回数、加減速、トップスピードなど見た目では分からない情報を補完してくれます。

出てきたデータは色んな見方、解釈が出来ます。

走行距離は火曜日の練習ではこうやってコントロールしてなどはまたの機会に‥

今日お伝えするのは選手の組み合わせです。

例えば分かりやすいのは、キャプテン翼の翼くんと岬くん。

シュートのトシと平松と白石。

アンディ・コールとドワイト・ヨーク

マラドーナとバティストウータ

ジェラードとトーレス

サラー、フィルミーノ、マネ

メッシ、スアレス、ネイマール

イニエスタ、シャビ

色々あると思います。

何が言いたいかというと、

誰かがいる・いないの組み合わせで、チーム・個人のパフォーマンスが上がったりも下がったりもする可能性があるということです。

それがGPSで具体的に見えたら面白くないですか?

僕は経験としてこんなことがありました。

チームで1番手のボランチの選手がある時怪我をして何試合か欠場しました。

必然的に2番手、3番手のボランチが組みます。問題ないと思います。

次の試合、その次の試合、その次の試合怪我をしたボランチが帰ってくるまで、

平均走行距離が1km減りました

1kmぐらいと思われるかもしれませんが、チーム合計に直すと約10km。

約1選手分減ったことになります。

これ大きいですよね。もちろんこの間チームの成績は思わしくありませんでした。

なぜこのような変化が起きたかというと、まず怪我をした選手は1番走れる選手でした。2番手の選手も同じぐらい走れる選手です。

3番手も走る量に大きな差はありません。

ではなぜか

ボールを簡単に失わない選手だったんです。

ボールを失わないので、彼にボールを預けてサイドバックは安心して高い位置を取れます。そして相手コートでボールを支配して攻撃することができていました。

しかし、1番手の選手が欠場することで、その安心が失われサイドバックも高い位置を取りづらくなり、全体が半信半疑になり前にいく回数が極端に減りました。それでも数字としては悪くありませんでした。

1番手のボランチがいることで全員が走れ、12人分でサッカーができていたので相手を圧倒できていましたが、1番手が欠場することで11人に戻ったわけです。戻ったとはいえ1度バランスを崩したサッカーはなかなかうまくいきませんでした。

チームとして彼に依存していたわけです。

あるチームではサイドハーフの選手が去年までキレキレのドリブルでチームの攻撃を牽引していたそうです。

ところが今年になってそのキレキレのドリブルがあまりで出なくなりました。

なぜか。

去年まではボランチや逆サイドのサイドハーフがカバーすることで攻撃に専念できていました。

しかし、カバーしていた選手が卒業し、代わりに入った選手もそこまで走る能力はありません。同じサイドバックのレギュラーの選手以外が入ると必ず足を攣るそうです。

それだけ守備に負担がかかっているわけです。

その選手は周りのカバーがあって攻撃に専念できていましたが、カバーできる選手がいなくなると極端にパフォーマンスが下がりました。

特にキレキレのドリブルの源であるスピード強度が落ちました。

以上のように、誰かがいるいない、去年まで出来ていたことが急に出来なくなる、個人・チームのパフォーマンスが悪くないように見えて実はどこかに負担がかかっているかもしれません。

そういった目に見えないこと、見えているけど原因が分からないことは実は数字に表れているかもしれません。

学校スポーツでは必ず卒業が付き物です。

スーパーな選手がいるときはその選手がいなくなった時のことを考えトレーニングや育成、何かいいものを持っている選手は今とは違う誰かと組ませるもしくはポジションを変えることで変化、安定があるかもしれません。

GPSを使っていると見えなかったものが見えてきます。

しかも具体的に。

当たり前ですが、戦術ボードのマグネットはみんな同じ規格ですが、本当はそれぞれ違うはずです。

もしかしたら、そのチームの選手たちにはその戦術はあっていないのに無理やり押し付けていませんか?

そんなことも見えちゃったりして‥


もし参考になった方はよろしくお願いします!





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