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【ドライブマン編・その4】下回転に対してのフォアドライブを安定させるコツや練習方法を解説

◾フォアドライブとは!?

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フォアドライブは、卓球の試合で最も多く使われる攻撃の技術です。また卓球のフォアドライブには、上回転に対してのフォアドライブと下回転に対してのフォアドライブの2種類ありますが、今回は下回転に対してのフォアドライブのコツを紹介していきたいと思います。

下回転に対してのフォアドライブは、下回転サーブやツッツキなどの下回転のボールが来たときに、上回転にして打ち返す技術です。フォアハンドやバックハンドは「上回転→上回転」、フォアツッツキやバックツッツキは「下回転→下回転」ですが、下回転に対してのフォアドライブは「下回転→上回転」と回転を変える技術だということは覚えておきましょう。

では、下回転に対してのフォアドライブの打ち方の流れから見ていきましょう。

(1)下回転に対してのフォアドライブの打              ち方

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卓球ではフォア側に長い下回転サーブやツッツキが来たときに、フォアドライブを打つのですが腕はもちろん、足腰など体全体を使って打つ技術です。下回転に対してのフォアドライブを覚えないと、卓球の試合で下回転が来たとき延々とツッツキをするしかなくなって試合で勝てないので、打ち方をしっかり覚えていきましょう。

❶膝を80度くらいになるまで曲げる

❷左肩が台の方へ向くまで腰を右に回す

❸ラケットの角度を80度くらいにして右ひざ      の後ろあたりにもっていく
    *❶から❸を同時におこなう

❹下回転のボールが飛んできて頂点か少し落       ちるくらいのところで、膝を伸ばして腰を        戻しながらラケットをおでこまでもって          いくようにして打つ

以上が下回転に対してのフォアドライブの流れになります。慣れるまでフォアドライブは難しいと思います。ただ、次から紹介するコツさえつかめば、ミスなく安定して卓球の試合でも使えるようになると思うのでしっかり見ていきましょう。

(2)下回転に対してのフォアドライブを安定させるための5つのコツとは!?

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では、ここからは下回転に対してのフォアドライブのコツを見ていきましょう。

❶膝と腰をしっかり使う

1つ目のコツですが、下回転に対してのフォアドライブを打つときは、膝と腰をしっかり使うようにしましょう。膝や腰を使わずに手だけでボールを打ってしまうと、下回転の回転量に負けてネットミスしてしまいます。

膝はスクワットをするようなイメージで膝の角度が80度くらいになるまで曲げます。膝を曲げると同時に、腰は左肩が台の方に向くまで右に回します。

そしてボールを打つ瞬間に、一気に曲げた膝を伸ばすと同時に回した腰を戻すようにして打球します。この時、膝を伸ばすのですが、伸ばしすぎると体が上に伸びてしまいオーバーミスが増えるので、構えの時点の膝の角度に戻すように膝を伸ばすことを意識しましょう。

〈チェック〉                                                       ★手打ちにならず、膝と腰を使って打球する       様にしましょう!!

❷ラケットを下から上にスイングする

2つ目のコツですが、ラケットは下から上にスイングするようにしましょう。下回転サーブやツッツキは当然下回転です。下回転ボールを打つときに、上回転ボールを打つようにラケットを横から前にスイングしてしまうと、回転に負けてネットミスしてしまいます。

ですので、下回転のボールをフォアドライブで打ち返す時は、ラケットを右ひざの後ろくらいまで引いて、そこからおでこまで振り抜いて打つようにしましょう。

〈チェック〉                                                       ★下回転の回転量に負けないように下から上       にスイングする様にしましょう!!

❸まずはとにかくボールを薄くとらえて擦る      感覚を身につける

3つ目のコツは、ボールを薄くとらえて擦る感覚を身につけることです。これが難しいかもしれません。卓球ではボールに対して薄くとらえるや分厚くとらえるという表現がありますが、この感覚的表現が初級者にとっては難しいと思います。この違いは、また別の記事で詳しく説明させていただきます。

話を戻しますが、下回転に対して分厚く当ててしまうと、やはり回転に負けてネットミスしてしまいます。ですので、なるべくボールの表面を薄くとらえ、下から上に擦りあげて上回転をかけてあげる必要があります。そうすることで卓球台のネットを超えて相手コートに入ってくれます。意識することは打球時に思いっきり擦って打球音をさせないことです。

〈チェック〉                                                       ★ボールをラケットに分厚く当てない、表面       を薄く擦るようにとらえる様にしましょ           う!!

❹打つ前と打った後で体重移動をする

4つ目のコツは、体重移動することです。バックスイングをとった時は右足に体重を乗せて、打つ瞬間に左足に体重を乗せ換えながらフォアドライブを打つようにしましょう。そうすることで、回転量の多いツッツキもしっかりフォアドライブできるようになります。

体がしっかり使えていても、体重移動しないと回転量の多いツッツキなどを上手く飛ばせなかったりします。なるべく体重移動は忘れないようにしましょう。また、右足に体重を乗せた時にしっかりとタメを作るようにもしましょう。タメがなく打ってしまうとボールが安定しません。なるべくフォアドライブの準備を早くして、タメてから打つのもコツなので忘れないようにしましょう。

〈チェック〉                                                       ★打つ前は右足に体重を、打つ瞬間に左足に       体重を移動する様にしましょう!!

➎ボールがラケットに当たる瞬間、力を入れ      て振り抜く

5つの目のコツですが、フォアドライブのバックスイングをとった時は力を抜いておいて、打つ瞬間の打球時に力を入れてスイングすることです。打つ瞬間に力を入れて打つことで、しっかりボールに力が伝わり安定して威力のあるフォアドライブを打つことができます。

バックスイングをとった時点で力が入っているとうまく擦れず当ててしまってミスしますし、ずっと力を入れずスイングするとボールに力が伝わらずうまく飛んでくれません。なるべく打つ瞬間に力を入れるようにしましょう。

〈チェック〉                                                       ★打つ前は手の力を抜いて、打つ瞬間に力を       入れて振り抜く様にしましょう!!


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