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明確に任せる、ということの効果

こんにちは。

ぼくはCAMPFIREというクラウドファンディングサービスで、特に支援者さん(ToCサイド)のプロダクトマネージャーをしています。

まだまだ駆け出しPdMです。

今日は"任せる"こと、について書いてみます。



担当と”任せる"は結構違う

「これは誰が主に担当しています」という話と、「任せています」という話はかなり違うぞ、という話です。特に、「任せる」には「意思決定と説明責任」を任せる、という意味を持たせて任せること自体が本当に大事だな、と感じるこの頃です。

何が違うのかというと、端的に物事のスピードが上がります。スピードを上げるために、情報流動性を高めるようにチームが変わっていくところがかなり大きんじゃないかなぁと思います。

物事のスピードが上がるわけ

意思決定をすることを任せることで、任せられた人は過去以上に「これ、誰が決めたことなんだ?」という追求を受けることになります。これがかなりミソで、(時に自信を失わせてしまうこともありますが)決めるための最善を尽くそうとする動きを喚起します。

決めるための最善を尽くそうとすると、誰に説明をしないといけないかを意識するようになり、説明するべき人が見えてくると、揃えるべき情報が自ずと見えてきます。

このように「任せる」→「説明するべき人が決まる」→「揃えるべき観点が決まる」という一連の動きの中で、フレームが自然と固まっていくことがかなりポイントです。

スピードが上がらなくなっているチームはおそらく、「決める人」と「決めるための観点」が曖昧になっていると思います。この人が決める人である、ということを、上層部ともメンバーとも認識を合わせることで、"自然な"スピードの向上が見えてくるように思います。

加えて、「説明するべき人」と「意見をもらう人」も分けられるとかなり良いです。僕はContributorと呼んでいますが、決定には関わらないが、参考にさせてもらう人、という位置付けを明確にしておくと、トレードオフの際の議論に質が加わる印象です。

情報の流動性について

意思決定を任される人が増えると、意思決定のために必要な情報を求める動きがついてきます。これがかなり重要で、これがないと、事実上モニタリングやデータ活用は機能していないという裏返しでもあると言えるでしょう。

意思決定にあたって、必要な情報は実はそんなに多くないように思います。同じチームであれば尚更で、使い回し可能なことも少なくありません。その情報に詳しい人も実は固定化されていることに気づくと思います。

多くの場合は、KPIの指標の動向や、それを動かしうるファクター/懸念要素が求められ、施策においては背景となる情報が加わる、というような整理に尽きるように思います。

意思決定と説明を繰り返すうちに、これらの情報は常に流通していないとかなり不便になるので、自ずと流通させようとする動きが生まれるはずです。この中で初めて「ダッシュボードが欲しい」、という声や「アラートがあがりやすい組織を作りたい」、という気持ちに正面から向き合うのでしょう。

この意味において、現場主導で作られるダッシュボードと、トップダウンで作られるダッシュボードには、質的違いがあるのかもしれません。トップダウンで作られるダッシュボードでは、重要性を理解するプロセスが省略されている可能性もありそうです。気をつけたいところ。

あとはもちろんですが、データの民主化はその意味において相当に重要な基盤です。「〜〜さんがいないと見られなくて」はかなり最悪な状況ですね。

どうやって任せてもらうのか

また、任せてもらいたいのに、と悩む人側からはどうすればよいのか、という点もかなり大事だと思います。

個人的には、①任せないとどうなるのかを伝えること、②任せたときのリスクの回避方法のすり合わせ、が大事かなと思います。

ありがちなのは、「〜〜さんがOKって言わないと不安/ダメなんだけど、〜〜さんが忙しすぎて会議が設定できない」「会議はできたけど意思決定なのかフィードバックなのか曖昧になって、対応することにしてしまった」みたいなことじゃないかと思います。

まずシンプルには、「明らかに推進力が落ちてしまうので、意思決定権をください」という話でいいのではないかと思います。とはいえ、起きうるリスクについては合意をし、「逆に意思決定しないこと」を明確にしておくと、一旦の範囲における意思決定はスムーズになっていくんじゃないかと思います。

最後に

明確に任せてもらうこと、ようやく気づいたターンなので備忘録的なnoteになりました。ぜひ参考にしてみてください〜!

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それではまた!


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