やはらかくよわきこころをしなやかなくさのごとくにつよさにかえて
人は繊細で脆い心の外側を知識や地位、嘘、時には病で必死になって守ろうとする。
かくいう自分もそうではあるが、その事に気づかず、弱さを弱さのまま、放っておくのはどうであろうか。
秋風に揺れる草花を見て、草の勁さを手に入れたいと思った。
強がるのではなく、自己の弱さを受け入れ、強きを努める。
軟らかさを柔らかさに変えてゆく。
例え、強き風に伏し、冬の寒気に枯れたとしても、時がくれば芽吹き、しなやかに生い茂る。
そんな弱さ故の強さを手にしたい。
軟らかく弱き心をしなやかな草の如くに勁さに変えて
人の世に熱あれ、人間(じんかん)に光りあれ。