エビで鯛を釣る 下位互換
有名なことわざに「海老で鯛を釣る」ってありますよね。一人暮らしでドケチレベルを上げた僕は、安いエサで魚を釣り、帰り道でスーパーに寄って並んでる魚と今日釣れた魚を比較しながら笑顔になることが多くなりました。
スーパーに並んでるサバの切り身は大体200円。それを半額になってるタイミングで買い、短冊切りにして塩もみして一晩寝かせたら良い釣りえさになります。ゴカイなんて高くて買ってられません。
これを持って日没後の埠頭へ向かいます。遠目に眩しめの光が見えたので、「案外明るいじゃん!」と安心感に胸をなでおろしつつ埠頭へ着いたらDQN車がワラワラと集会してました。光源はDQNでした。なでおろした手のやり場を失ってるところに爆音バイクも登場し、心の中で中指を力強く立てながら、現実の僕はこそこそと静音バイクを岸につけて肩をすぼめながら釣り糸を垂らしました。
装備はテトラポッドの穴釣りとほぼ同じ、道糸にブラクリを付けた簡単装備にケミカルライトを通すだけです。さっきのサバ短冊をひっかけて底に落とすと、すぐにアタリがありました。ぐんっと引っ張られたら思いっきりアワセて一気に巻き上げます。
引きが強くて楽しいッ……!!
狙い通りのアナゴです。今日は3匹でした。「今日は」とか言ってアナゴ釣り初めてだったんですけど。
帰宅すると注文していた出刃包丁が届いていたので、アナゴのことも忘れてウッキウキで開封しました。バイト先でも出刃包丁はそうそう使わないので重量感にテンションが上がります。思い出したようにアナゴを取り出し、まな板の上に乗せて捌きます。
めちゃめちゃ切れ味がいい。
ペラッペラのプラスチックまな板でここまで捌ければ上々では?釘の打てるガチのやつなら板前もびっくりな捌きができていたことでしょうね。良いまな板なんて無いから好きなこと言えます。
包丁が滑って軽く手に当たっただけで薄皮一枚斬られて泣きそうになりました。これなら浴槽で飼ってるすっぽんの首も簡単に飛ばせるでしょう。
サイズ的にあまり合いませんが、どうしてもやりたかった蒲焼にしました。
ウメ~~~~~~!!!!!!!!山椒かけすぎて途中から味が消えましたが、最初の方は確かに蒲焼のタレの味がしました。
ウナギは地元でボウズしか経験してないですが、アナゴなら安サバでホイホイ釣れてくれます。このサイズで3匹だしスーパーなら1000円くらいするのではないでしょうか。「釣る(楽しい)→食べる(美味しい)」という釣りの最高の流れをすごく実感します。
アナゴ、お前しか愛さん。𝔹𝕀𝔾 𝕃𝕆𝕍𝔼……
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