AI時代で人である自分が活躍するために

人工知能と聞くと「人の仕事を奪うのではないか」「人工知能は人類を超えるのか」「人工知能は本当に役立つのか」といった否定的な意見も多くあるテーマですが、自動運転やVR、ARなど超高速モバイルネットワークである5Gのサービスが2020年から日本でも受けられるようになる事も含め、年々私たちにとってAIは、身近なものへと進化し続けています。第四次産業革命とも言われている5Gのサービスは、ビッグデータの活用が柔軟になることで大きなビジネスチャンスになるでしょう。私たちは今、これまでの機械化や電化、自動化の一つ一つの革命が、サービスや生産方法を大きく変え、より速く、より安価に、また大量生産が可能になることで市場の利益拡大と、私たちの生活をより便利にしてきたのと同じような大きな革命期にいます。私は、このような社会の仕組みが大きく変わる時代で仕事ができることにワクワクしています。すでにアメリカや中国では5Gのサービスが始まっているので、これ以上遅れを取らないために、日本の国際競争力を高める為にも、私はAIへの知識は持つ事や学び続ける必要があると強く思います。

日本の現状
平成28年情報通信白書によると、日本でAIの導入に取り組んでいる(検討を含む)企業はたったの10.6%。それに対してアメリカでは30.1%と3倍もの開きがあります。
また下の表でも分かるように、日本のIT業界では、人手不足という問題を抱えています。日本は世界に比べ遅れを取っている事が分かります。


図3

AI時代で日本が遅れを取らないために

今回、AI時代で何が求められているかを理解する為に、株式会社デコムの松本健太郎氏による著書「AIは人間の仕事を奪うのか」を参考にしました。

AIの上手な使い方
筆者は「AIが人間よりも賢くなる可能性はあるのか」という問いにNOと答えています。筆者によると例えばAlphaGoが世界最強の棋士である柯潔(カケツ)に勝利した時に多くの人がAIに恐怖を覚えましたが、AlphaGoは囲碁という限られた領域で人間に勝利しただけで、人間よりも賢くなった訳ではないと説明しています。人間は「ある領域に特化されたAIという便利なものを手に入れた」と考えると、AIは上手く使う事ができれば、恐れる必要のないものなのです。ただ、AIによる自動化により働き方改革が進むのと同時に、私たちの仕事が奪われるのも事実です。人工知能が人々の仕事を奪うと言われるようになったのは、2013年頃からだと筆者は述べています。この頃アメリカの労働省が702の職業の職業が20年後には自動化されると発表されました。しかし、奪われる仕事もあれば増える仕事もあります。2010年までのデータですが、農林漁業関係者や製造・制作・機会運転及び建設作業者は1998年頃から緩やかに減少傾向ですが、一方で専門的・技術的職業従業者や保安職業・サービス従業者は増加を続けています。人間は機械化により仕事がなくなった分、他の仕事に従事してきたといえます。その為上手くAIを使えば、増える仕事もあるのです。

「AIをなるべく早く身に付ける事」
日本が第四次産業革命に乗り遅れた場合のシミュレーション結果をみると、
・日本がAIのグローバル市場になれなければ、AIをつくる人材が海外へ流れてしまう
・AIの作れない日本はアウトソースに頼り切りになり、新たな仕事を作れなくなる
・AIの値段の方が高くなり、AIで済む仕事を人間がしている
というような結果が予測されています。

このような負のスパイラルにならないためにも、新たな需要を創造し、仕事を作る変革が必要です。また以下は経済産業省産業構造審議会中間整理より作成された、第四次産業革命に対する対応ができた場合と、このまま突入した場合の、雇用者数の試算結果です。 

図4

AIを積極的に受け入れない場合だと、販売員などのAIなどで自動化されるべき職業が逆に雇用の受け皿として増加すると予測されています。AI時代の中でしっかりと変化に対応していかなければ、雇用が増える仕事もマイナスになることが確認できます。
また、AIが入っても失われないと言われている職業だからといって安心できないと言うことも感じます。

AI時代での柔軟性
2017年のダボス会議(世界経済フォーラム)でインドのIT大手インフォシスのビシャル・シッカ元CEOが「人工知能全盛の時代のおける人間の競争力は創造性になる」と発言して話題を集めました。創造性つまり、新しいものを生み出すためには、歴史を考えつつ、流行を追いかけ続け、まだ作られていないサービスは何かを考えなければいけません。新しいものを創造するスピードはITの発達によって劇的に速くなっています。人間である私たちは、AIという時代に新しいものを創造するには、常に考え続ける、学び続ける事が必要です。

AIで人材業界はどう変わった?
これまでの人材紹介会社では、求職者や求人企業が自分で適した情報にリーチすることが難しい場合に、豊富な情報量を提供し、最適なマッチングを図っていました。その為、より多くの情報量を持っている大手が有利になり、実際マーケットシェアの大多数を占めていました。しかしITやAIの発展により、人材紹介市場にも大きな変化が起きました。
一つは、情報の価値が低下したことです。誰もがインターネットで検索すれば大量の情報を入手できるようになり、求職者が第一情報をダイレクトに取得できるようになりました。また、大手人材紹介会社が求職者データベースを公開するようになった事で、大手と小規模エージェントにおいて、持っている情報量に格差が減少しました。

人材業界が求められること

情報が誰にでもフラットに届く現代では、今ある情報の中でマッチングを起こすことは誰にでもできるといえるでしょう。しかし、今世の中にない情報を引き出して、新しいマッチングを生み出す価値は今後も求められると考えます。つまり、求職者や求人企業がそれぞれの気づいていないニーズや情報を提供することが、人間である私たちにしかできないことです。その為には、機械にはできない一人ひとりに寄り添ったサービスを提供し続ける必要があると考えました。

参考文献
松本健太郎 「AIは人間の仕事を奪うのか」2018.5.1 株式会社シーアンドアール研究上


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