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123.イタリアでコロナ人種差別を受けた話。

2020/03/05

これは僕が初めて人種差別を受けた話。

2/24〜3/1の期間で親友に会いに、
イタリアに行ってきた。

出発はイタリアでコロナが流行る前で、
到着するとコロナが流行り始めていた。

日本の空港ではマスクをつけていても、
何も違和感はない。

トランジットで経由したロシアでは、
なんだか変な視線が増えた。

すれ違うときには口を覆われる仕草をされる。

クスクスと笑われたり、
チャイニーズと言われたり。

ロシアからの飛行機では、
人があまりいなくて席がだいぶ空いていた。

僕の隣の席に来た人は、 
僕を見ると嫌そうな顔をして、
離陸してからすぐに席を移動していた。

あぁ、そういうことか…。
なんとなく分かった。

僕はコロナウイルスと見られていたんだ。

なんだろう。

自分の身を守る予防って考えたら正しい。

僕がマスクしているのと変わらないのか。


イタリアに着いて、
ニュースを見たらイタリアでの感染者数は、
出発前の3人から80人に増えていた。

これから1週間って考えたら不安になった。

マスクをしているせいか、
イタリア人に余計に冷たい目で見られるようになった。

ヨーロッパでは、
マスクをする習慣がほとんどないらしい。
マスクをつける時はよっぽど重症な時だって。

マスクで注目を集め、
見た目からアジア人と判断されコロナを警戒される。

僕が警戒しているはずなのに逆に警戒対象だった。

親友に会ってすごく安心した。

その子から聞く話でも、
既にそういう扱いをされていたそうだ。

親友はイタリアでフットサルをしていて、
普段を過ごしていても、試合をしていてもコロナと言われていた。

僕と一緒に歩いている時も、
前から2,3人の女の子たちが歩いてきて、
僕たちに気づいた途端、口を腕で覆い被せて走り去って振り向いてコロナウウルス!って叫ばれる。

もーふつーに笑っていた。

それに対して怒りとかはなかった。

だって、
誰を攻めればいいのか分からないからね。

むしろ、
攻めるべきではないしね。

悪いのは日本人?中国人?

対策が遅れている国?

上手く言葉にできないけど、
どれも当てはまらないと思う。

中国人扱いされても、
嫌な気持ちにはならなかった。 

中国人を否定したくない。
好き勝手して迷惑をかける中国人を見たことがある。それだけで一概に嫌いになれなかった。
だって、日本人が好きな人たちもいるから。

駅前でマスクを配って、
何か出来ることをしようしてくれている。

一面だけ見て判断することは本当に良くない。

それだけで、
アジア人がウイルス扱いされて、
バスから降りろと言われたり、
急に出て行けと殴りかかれたり、
不自由で悲しい思いをするのは、
絶対に間違っている。 

あってはならない。

人種差別は僕には分からない。

誰も誰かの人権を否定してはいけない。
否定する権利さえない。


今回の旅で悲しい経験もあった。

それだけじゃなかった。
人にいっぱい助けられた旅だった。

少し差別を受けた分暖かみをとても感じた。 

イタリアでは店に入るのも少し躊躇していたけど、すごく歓迎してくれて、何も買わなくても元気に見送ってくれる。

帰りのトランジットでは、
1時間しかないのに長蛇の列。
めちゃくちゃ焦っていた。
英語を話せないから余計に。

そんな僕を見たアジア系の人が僕のチケットの時間を確認して順番を譲ってくれて前の人たちにも伝えてくれた。

検査の人もチケットを見てどこに行けば良いのか、案内までしてくれて日本語で頑張って!急いで!と送り出してくれた。

おかげで無事に飛行機に乗ることができた。

素敵な人たちばかりだった。

助けてくれた人たちみんな、
髪の色、目の色、肌の色が異なっていた。

そこにはなんの隔たりもなかった。
相手がどこの国の人とか関係なかった。
壁なんか作る必要ない。

誰か困っている人がいたら手を差し伸べる。
それだけで一つ笑顔が増える。

今できること。

何もできない人なんていない。



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