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東ドイツ時代に鹿島建設が建てたGrand Hotel Berlin

東ドイツ時代に鹿島建設とサブコンのSiab(スウェーデン)が建設したGrand Hotel Berlin。現在はThe Westin Grand Berlin。

この土地には1873年に建てられたkaisergalerieというショッピングセンターがあったが1943年のベルリン空爆で崩壊、1957年に更地へ、その跡地に西側観光客の需要増に対応してベルリン建都750周年にあたる1987年にinterhotelがホテルを建設した。そして鹿島建設を指名した。

1987年8月1日オープン、400室。竣工当時、日経アーキテクチュアに掲載されたので記憶にある。1985年に東ベルリンに滞在した時には建設中だったのかもしれないが、フリードリッヒ通り沿いなので記憶に残りそうだが。日経アーキテクチュアのデータベースを大学図書館から検索するがヒットしない、検索方法が違うのか、既に古いからか。

1990年のドイツ統一後、東ドイツの国有資産はTreuhandanstaltの管轄となり民営化された。 German Maritim Hotelsが運営することになりMaritim Grand Hotel Berlinと名称を変えた。その後、その他のDeutsche Interhotels資産とともに売却され、1997年7月1日にThe Westin Grand Berlinとなった。

2007年、ブラックストーングループがこのホテルを含む14のDeutsche Interhotelsを買収、増改築・改装を行い、7階を増築して新たに41室を追加して2008年4月にオープン。2014年にこのホテルを含む10 Deutsche Interhotelsを Starwood Capital and Brookfield Asset Managementに売却した。

その記憶から2010年、パスポートの増補の際、ドイツ連邦の首都に復活したベルリンを選んでこのホテルに宿泊した。地下にプールがあり、東側の典型的な施設構成だと感じた。そして、1985年8月、YHからティアガルテンに沿ってしばらく歩いたら日章旗が旗めく古典様式建物が視野に、塀はなく夏草が生い茂っていた、そこが旧大日本帝国大使館だった、そして、現在の駐ドイツ日本大使館に引き継がれていて、そこでパスポートの増補を申請した。

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