リアリティの在り処(6)

陰影の呪縛から開放されたい。

で、だ。とかなんとか言っていたらいつのまにか3Dデジタルモデリングの時代になってたよ!

いやま冗談はさておき、3Dデジタルモデリングの登場はエポックだった。そしてその普及速度は想像以上だった。
普及すれば当然(みんな切磋琢磨するから)クオリティは爆上がりして、いまや1/35でも造形の緻密さは凄いことになっている。
デジタルモデリングは実際の大きさの制約がないから、実寸の陰影の影響を受けにくい。つまりサイズレスでリアリティの追求ができる。
こうなると前にも書いたように造形の閾値とペイントの閾値にズレが生じるわけだ。それまでは造形に不足していた情報をペイントが補填する関係だったものが、造形の情報量にペイントが追いつかなくて解像度を下げるということになってしまった。

況や3Dスキャンをや。

ま、実はこの時点で1/6ドールヘッドは超絶な造形に到達していて「顔だけであれば」理想に挑戦できたんだけどね。顔だけじゃあダメなんだよ…。
フィギュアのペイントというと肌とか瞳ばかりに話が行きやすいけど、服とか装備品の質感もすごく大切な要素で、ここがすっぽり抜け落ちてるペインターは実は結構多い。また肌とそれ以外の部分で塗り方のフォーマット(ルールといってもいい)が変わっちゃってる人もよく見るね。
こういう部分に注意して全体の整合がとれたリアリティの高いペイントがしたいと思うんだよ。
理想論だって言われるけど、そうだよ?理想の話をしてるんだもん。自分には出来る!とか言ってないよ。
じゃあここからはリアルタイムで、どんなアプローチをして塗るか、またその結果はどうかを書いていこう。時々(笑)

さてタイトルがもはや意味を成さなくなっている気がするがまあいいや。
続く。


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