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「日本の古本屋」の探求2

 以前、こういう記事をアップしました。

「日本の古本屋」の探求
2018/07/25 14:46
https://note.com/klage/n/n6b9a12fd6307

 この記事、地味にアクセスがあります。どういう方がご覧になっているかわからないのですが、その後変わった部分があるので補足記事として、これを書きます。

 すでに使いこなしている人にとってはあたり前のことしか書いていません。


(変わったところ)

(以前)探求書が出品登録されても「MYページ」の「探求書一覧」を見ないとわからなかった
(現在)登録した探求書が出品登録されたら自動メールが届くようになった

 大変化です。
 もちろんこれまでどおり、「MYページ」でも確認できます。即売れるような本だと、メールを確認してから飛ぶとすでに売れているということも。
 最新情報は「MYページ」の「探求書一覧」で確認です。

 ただし、データベースにない本はこれまでどおり「地道に検索」しかないと思います。

※「MYページ」「マイページ」の表記が混在。同じものをさします。


(自動配信メール)

 探求書が出品登録された場合に自動で送信されるメールです。こういうものです(2019年に受信)。

探求 - コピー


 出品した古本屋さんが個別に出すものではありません。

 これにより、探求についてこういうことが言えるのではないかと思います。あくまでも「私はこう思う」です。
 古書店はたくさんあり、在庫に対する考え方、日本の古本屋に対する考え方はそれぞれ違います。「こうすると出やすい」というのはおそらくありません。備考欄は各自知恵をしぼって工夫してください。

・探求の際、「安いと助かります」「希望するコンディション」みたいな付記をしても書いてもあまり意味がない(お店はそれを見て登録している訳ではないことが多いため)。
・「長年探しています」みたいなことも同様。
 この手のことは仲のいい古書店をつくって、さりげない会話で訴えたほうがきくと思います(俺調べ)。「今何さがしてます?」みたいな話題は割とひんぱんに出ます。もちろん長年探すようなものはなかなか出ないものなので、「スッ」と裏から出てくるということはないです。忘れたころに出てくる。
・「状態不問」の場合は廃棄しようと思っていたものを登録するきっかけになる可能性もあるので、書いてみてもいいかもしれないです。
・登録したものが出たからといって買わなくてはいけないということはない。

 いろいろ書きましたが、資料として使う本はまた別です。
 難易度にもよるけど、案外出てきます。「見たいんだけど」「コピーとらせてくれるところないかな」みたいな話題でもノッてきてくれることも(古本屋によります)。長話すると迷惑になる場合もありますが、今はSNSもあるので様子を見ながら仲良くなってください。よほどのことがないかぎり、買ってくれる人をじゃけんにする古本屋はいません。本当にねらってるものがある人は「客として」仲良くなるとはどういうことかを考えて距離を縮めてみてください。

 そんなのめんどくさいよという人は登録&検索です。

(自動メールの長所短所)

(自動メールの短所)

・探求が終わっても届く(後述)。
・同じ本を探求している人に同じタイミングでメールが届く(「先を越される」率が高くなる)。
・検索やMYページでないと確認できない部分は残る(あたり前のことではありますが、メールがあると油断してアクセス回数減る可能性が高い)。

(自動メールの長所)

・出品されたのが即わかる。

(探求が終わったら)

 「不要になった」「入手した」などの事情で「もう探求していない」という状態になっても、登録があるかぎり自動配信メールは届きます。

 そういうものは、「MYページ」の「探求書一覧」から削除しましょう。「削除」の項目から操作できます。

2020-08-04 17.06.40 www.kosho.or.jp 探求


(「日本の古本屋」の支払い)

 あらかじめ送料が登録されている「単品スピード決済」以外は必ずお店とのやりとりが発生します。

(1)ポチる
(2)店からメール(送料の案内)
(3)送金orクレジット決済
(4)本が送られてくる

 みたいな流れです。
 こうした流れなので、ポチッただけでは送られてきません。※

※一定金額以下の商品は後払いにしている店舗等は先に送られてくる場合もあります。

 送料の相談等(後述)は注文時に備考で書くか、(2)の時点でやりましょう。その他気になることの確認も支払い前に。「極美」でもないかぎり、古本は新本よりは劣化しているものです。やりとりだけで確認するのには限度がありますが、届いてから「思っていたのと違う」となるとお互い手間です。
 支払い金額が変わる可能性があるようなものは、かならず送金前にやりとりしましょう。
 「単品スピード決済」でも、支払いの操作をする前に相談できます。


(送料について)

 2018年以降、郵便料金の改定が相次ぎました。古本のやりとりで主に使われていたゆうメール、クリックポストといったものが値上がりしたり、条件が厳しくなったりしています。
 宅配各社も変更がありました。
 表には出ませんが、大口割引になっていたものも廃止もしくは条件が厳しくなっています。

 率直に言って、送料は高くなりました。

 「軽くて薄くて小さいもの」はそんなに高くないままです。たとえば、スマートレター180円、定形外郵便(100g)140円、定形内郵便といったものに入るものです。このあたりものは特に「高い」と思わずにやりとりできます。レターパック(520円)に入るものも、納得できる値段かなあと思います。

 問題は厚さ3cm以上、4kg以上でレターパックに入らないようなものです。今、700~800円くらいの送付手段ですとだいたいはレターパックに収まるようなものまでです。そこからはみ出ると1000円弱以上になってきてしまうのです。※

※たとえば、60サイズのゆうパックは東京都→東京都で810円。東京都→その他だと870~1350円。「最安」で考えて500円台の次が1300円というのがあり得るのです。


(送料が高いと思ったら)

(1)古本屋さんに相談しましょう

 ほんの少しの差でレターパックに入らないみたいなケースもあります。
 「商品が傷んでもかまわないので梱包を簡素にしてレターパックに入らないか」みたいな相談は可能だと思います。すでにどういう本かわかっていて、「レターパック520円、ゆうパック1300円」みたいな場合は相談してもいいかなと思います。もちろんモノによりますが……。

 郵便局が扱っている範囲でしたらたいていの手段は変更可能だと思います。漠然と「もっと安い送付方法になりませんか」と尋ねるより「レターパックに入らないサイズですか?」のように尋ねたほうが話が早いと思います。調べてみると「どうにもならないな」「こっちのほうが安い」というようなことがあります。
 古本屋さんは運送業ではないので、普段使っていない手段や新商品は見落としている場合もあります。調べましょう(限定的な宅配商品は対応できない場合が多々あると思いますが)。

 梱包代は別に取る店もあります。送料金額切上げくらいのところもあります。店舗によりますので、「あっちの店はこうだった」みたいなことは思うだけにしましょう(返品対応もそうですね)。

(2)店頭受取に切り替える

 店舗営業をしているところだったら、やってくれるところが多いと思います。同じ本が別の古書店から出ている場合、取りに行ける場所にある古書店を選んで、店頭受取にするというのはひとつの手です。
 神保町へ定期的に行くような人は、神保町の本屋に注文して「この日行くのでー」みたいなこともできると思います。

(3)キャンセルする

 これは仕方のないことです。が、なるべく早めに連絡されるのがよいと思います。受注メールに連絡先が載されています。連絡を受けたらお店側がキャンセルの操作をしてくれます(その場合はメールが届きます)。お店の都合でキャンセルの場合も操作後メールが届きます。
 受注メールを削除してしまった場合やメールを継がすのがめんどうな場合は、「マイページ」の「注文一覧」からもキャンセルの操作やメッセージの送付ができます。


 いろいろ書きましたが、「でかい」「かさばる」「重い」「安い」というものは登録されにくくなっているように感じます。貴重かどうかは関係なく、「売れない=廃棄」です。必要なものがある人は「送料がねー」と思っても今のうちに買っておくのがよいのではないかと思います。


(まとめ)

・探求書が出品されるとメールが届くようになった

・「日本の古本屋」にひんぱんにログイン&検索するといいことある(かも)

・「日本の古本屋」の「MYページ」を使いこなせるといいことある(かも)




#古本 #日本の古本屋

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