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ファーメンテーション・コーチング誕生秘話(1)

2020年2月、私は失意のどん底でした。

会社に行けなくなり、精神的不調で東京女子医大に通っていたころです。思考がストップして何も考えることが出来ず、夜になると不安が渦を巻き、何日も眠れない状態でした。半年前に新しい仕事も決まり前途洋洋としていたのに急転直下でした。

ここ数年、私は何度か同じような状況を経験しています。最初は2013年。初めて精神的不調(適応障害)に襲われ、どうしてよいのか分からないまま二週間入院しました。(それが東京女子医大でした。)次は2017年。その時は京都におりましたが精神的にどうしようもなくなり、気付いた時には新幹線に乗り、何も考えられないまま東京に戻ってきました。そして今度が3度目。今回の診断は睡眠障害でした。

初めての時は本当にどうしてよいのか分からず、すがる思いで精神科に行きましたが、3度目ともなるともうじたばたせず、医師の指示に従うだけです。何も考えず、ただ状況を受け入れ、精神が復調するのを待つだけです。そしてもう一つ大事なことは安全基地を持つことです。安全基地とは同情されるわけでもなく、叱咤激励もないただ話を聴いてくれる人のことです。幸運なことに私はそういう人が二人おりました。通院のついでに二人のうちのお一人と会うことにしました。

実はこの方とお会いするのは3度目。知り合ったのは2013年ですから7年に3回。2年に1度お会いする感じでしょうか。初めてお会いしたのは2013年に東京女子医大に入院していた時でした。外出許可をもらい曙橋をふらふらしているときにふと立ち寄ったお店のオーナーの方です。初めてお会いしたこの方に私は1時間以上身の上話をしました。理由はわかりません。口から言葉がほとばしり、自分が置かれている心身の苦境と抱えている多くの闇の部分を一方的に話したのでした。

一通り私が話し終えるとその方がおっしゃいました。

「クリスマスに豚汁作って近所の方や食事に困っている人にふるまうから良ければ来たら?」

私はなぜかその言葉聴いた時、心の底からほっとしたことを覚えています。(続く)

曇るスカイツリー


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