「忖度」

おはようございます。
公響サービス、代表のシンジです。今日で1,053日目です。

 日野自動車のエンジン検査不正、ダイハツの検査不正は、世論を沸騰させて叩かれまくった。ビックモーター並みにボロクソに言われた。ところが、先日発覚した豊田自動織機のディーゼルエンジン不正はどうだろうか?メディアはトヨタに忖度し、熱のこもらない報道で、まったく炎上しなかった。そんなことがあったとは思えない程、一気にメディアから豊田自動織機の名前は消えてしまった。メディアがトヨタに対して忖度しているように思えてならないのは、私だけだろうか?

 豊田自動織機とは、トヨタが自動車産業を始める前に、創業時に自動織物機械を製作していたことに端を発する。要するに祖業なわけだ。いまでは織物の衰退と共に行わなくなったが、自動織機という名前だけは、そのまま残っている。いわば、トヨタの本丸というわけだ。日野自動車やダイハツ工業などの、後から買収してグループ子会社になった企業とは一線を画しているのが、豊田自動織機という会社だ。つまり、メディア的には、豊田自動織機を責めるということは、トヨタを責めるということになるので、そのリスクを回避したと言えるのではないか?

 日本一時価総額が高い企業で、日本の物造りの最後の砦であるトヨタ。日本有数の優良企業というイメージが強く、正に帝国かのような振る舞いだ。
 本来、中立的な立場で不正を暴く側であるべきメディアは、相手がトヨタだと鳴りを潜め、おざなりな報道をして終わらせようとしているように思える。そんなことで良いのだろうか?メディアはOBや上司に忖度することなく、大口のスポンサーであっても、中立的に同じような報道をしなければならないはずだ。ところが、現実的にメディアは「忖度」をしたのだ。とても残念な結果だと思う。
 みなさんはご存知だろうか?トヨタは常に21兆円もの借金をしている。自動車の開発にはボディーだけで100億円かかるのだ。大金を投入して大きく儲ける。規模の経済を象徴するような業種なのだ。純利益が2兆円というと巨額に惑わされているが、利益率は6.7%しかないのだ。小林製薬は12%で任天堂は27%もある。決して何もかも1番ではない。むしろ財務体質的には中間的な会社だ。
 だが、自動車に関わる企業は裾野が広く多岐にわたり、日本の自動車関連に関わる人は数千人とまで言われている。私もその一人だ。メディアへの宣伝広告費も莫大で、とても良い客なのだろうと思う。

 トヨタを叩くということは、そんな多くの人に影響のあることだから、多くの人に迷惑をかけないような報道を「忖度」して行おう。ということなのだろう。実に情けないけしからん行為だ。確かに、これでトヨタがおかしくなると、日本国内から仕事が、ものすごい量なくなるだろう。リーマンショックどころではないかもしれない。だから、不正も見て見ぬふりをするのか?
 そんなことでおかしくなるような会社なら、倒産してもらって構わない。トヨタだろうと、公響サービスだろうと、規模が違っても、何も変わらないことがある。
 それは、資本主義のルールに沿って、法令を遵守して事業を行うことだ。その点に関しては、あらゆる企業が同じ土俵であるべきだ。だから、外部からの評価も同様でなければならない。与える影響などは全く関係のないことだ。そこに不公平があれば、その「忖度」は間違いだ。その判断は、間違いだ。そして、そこにあぐらをかいた者は、必ずその報いを受ける。

 いつも読んでいただき、ありがとうございます。本日も皆さんにとって良い一日でありますよう、祈っております。

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シンジ

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