「知ったかぶり」

第1,259回
おはようございます。
公響サービス、代表のシンジです。

 最近は会議などで横文字を使う人が多い。特に上場企業では顕著だ。正直何を言っているのか分からない。
 「本日のアジェンダ(議題)ですが」「いや、それがマスト(絶対)です!」「では〇〇さんがアテンド(つなぎ案内)してください」「それではインセンティブ(報酬)が足りない」「この仮説にエビデンス(証拠)はありますか?」「この書類はアサップ(なるべく早く)でお願いします!」「それじゃアーカイブ(保存先)から見てください」

 もうここは日本なのか?さっぱりわからん。というのが本音です。そもそも業界用語や略語なども含めると、分かる方がおかしい。TMCと言えばトヨタ自動車のことだし、HNというと日野自動車だなんて、業界外の人に分かるわけがないことを、常日頃使っているので、相手に伝わらないことを気にしていない人が多い。
 だが、それ以上に「知ったかぶり」をしている人はもっと多いのが事実だ。言われている内容がなんとなくわかるというだけで、改めて聞くことをしない人が多く感じる。人間、役職が上がり、年齢も上がると、余計に聞けなくなるようだ。それは、下らぬプライドが邪魔をしているからだ。

 私はいつでも臆面もなく聞くようにしている。だって、知らないのに「知ったかぶり」をした方が、後で自分が困るのだから。誰かに後で聞いて教えてもらえるならいいけれど、そんな機会は少ないし。そもそも他の人に聞くまで覚えていられない。
 だから、素直に「それ知らないんですが?どういう意味ですか?横文字は弱くて」と聞けば、相手も嫌な思いをせずに、教えてくれるのだ。だってこちらが知識にない言葉を使っているのだから、教えてもらう姿勢になれば、嫌な気持ちはしない。相手がお客様でも全然大丈夫だ。
 先日は「ベネフィット」が分からず聞いた。なんとなくニュアンスはわかるけれど、正確には?と考えるとよく分からない。「利益」だとプロフィットになってしまうので、「便益」それによってどんな良いことがあるのか?と考える場面だった。
 友達のように気軽に、「なにそれ?」と素直に聞くことの方が重要なのです。「知ったかぶり」をして、話を合わせているだけの方が、極めて失礼だと思うし、いつかほころびが出てくるものだ。
 スピッツってバンドがあるらしい。私は「犬の種類の名前?」と聞いて驚かれたことがあるが、別に恥ずかしくもない。だって知らないのだから、どうということもない。
 昔の人は良く言ったものである。「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」下らぬプライドなど捨てて、素直に聞いた方が良いのだ。

 いつも読んでいただき、ありがとうございます。本日も皆さんにとって良い一日でありますよう、祈っております。

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シンジ

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