「価格の壁」

第1,252回
おはようございます。
公響サービス、代表のシンジです。

 ラーメン一杯に以前は1,000円以上出す気はしない。という1,000円の壁があった。いわゆる「価格の壁」って線引きだ。ラーメン提供者は、この壁に収まるような工夫が必要だったわけだ。だからデフレになるのです。その価格は35年前から変わっていないんですよ!おかしいと思いませんか?
 ある調査で、コーヒー一杯に出せる金額のアンケートで、300円という回答と500円という回答を合わせると96%にもなったそうだ。それだけ安いものとしてのイメージが定着しているのだろう。
 一方でカフェの倒産は過去最高だ。輸入豆も高騰しているし、カフェの経営はかなり厳しいと思う。そんな中、あなたの「価格の壁」のせいで、行きつけのカフェが倒産しても何も思いませんか?「価格の壁」という線引きは、おかしいと思う。
 あなたのビジネスにもありませんか?「価格の壁」という線引きが。そういうおかしな概念を持っているがゆえに、日本は長らくデフレだったんです。
 また、豆腐屋の倒産も過去最高だという。安い豆腐や油揚げが買えなくなるわけだ。いや倒産するくらいなら値上げしていいよ!と思った人も多いだろうが、豆腐屋が卸しているのはほとんどが大手スーパーだ。私たちが日々スーパーに並ぶ豆腐で安い物を手にしている時点で、価格競争をあおっているのだ。豆腐一丁に出せるのはこのくらいだよね!という「価格の壁」を設けてしまっていないだろうか?

 でも円安になってくれたことで、世の中が目を覚ました。いまの物価上昇は単なるコストプッシュインフレであり、本当のインフレじゃない。でも、「価格の壁」を壊してくれたことには感謝している。
 今ではラーメン一杯1,000円を超えても、客足が遠のくことはない。コーヒー一杯800円でも、客はきちんと来るのだ。
 当然、客の数は減るだろう。でも、高くても来てくれる客が、本当のお客様だ。価格で足切りをするのは、とても大事なことだ。
 どこまでも安さを狙うと客数は増えるが、薄利多売なので忙しくなる。そうすると疲弊するだけで続くことはない。

 中小企業は倒産する前に、値上げをする以外に生き残る道はないのだ。そうすると客が減ると思っている人が多いが、減ってもいいのですよ。その分をカバーするだけの価格にすれば。客が減れば仕事も減って、時間も余る。そうしたら、他の事業を考える余裕ができるじゃないですか?「価格の壁」は経営者が取っ払う覚悟を持たなければなりません。
 これから人口は減っていくのです。黙っていたってお客さんは減るのです。ということは、お客さんが減ってもやっていけるような体制を今のうちに作っておかなければならないってことです。その時になってからじゃ、遅いんですよね。

 いつも読んでいただき、ありがとうございます。本日も皆さんにとって良い一日でありますよう、祈っております。

社長のお金持ちセミナー「シンジ塾」
数字アレルギーのあるあなたに!絶賛開催中!
https://shinjijiku.hp.peraichi.com

シンジ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?