目を背けるなら、思い切り。
嫉妬。
自分を狂わせる感情の代表格だ。
酒に酔った時のように、正常な判断ができなくなる。
僕はよく嫉妬する。
そして、嫉妬深い。
往々にして、力が有り余っているのだと思う。
アンテナを立てては神経をすり減らすHSPであっても、何とかかんとか生きていけるのは純粋にスタミナがあるおかげかもしれない。
最近そう思うようになってきた。
生きる力が強い。
生きたい。
僕は、とにかく生きたい。
しにたいと思うこともある。
これ以上生きていても展望がなさそうだから。
今の苦しみが無限に続く気がするから。
まだ20代なのに?
これが正常な判断が出来ていない証拠だ。
明らかに酔っている。
僕は基本的に希望しか見ていないし、希望を見ていたい。
その過程であらゆることを経験した。
そのうち、酔いを加速させたものが嫉妬だ。
嫉妬できることは、シンプルに力だ。
馬力。パワー。
嫉妬し続ける体力がある。
しかしまぁ、しんどい。
現在進行形でしんどい。
具体的に何に嫉妬しているかと言われれば特に今思い当たらないのだけど、嫉妬している身体感覚が常にどこかにある。
だから、多分僕は今嫉妬している。
嫉妬されることもある。
その周波にアテられて、感覚が狂う。
嫉妬は伝染する。
ピュアなのだろうかぼくは。
しかし、今僕はだいぶ自分の感覚を取り戻している。
嫉妬の酔いが、マシになっている。
そんな実感があるのだ。
息苦しくない。
息が吸いやすい。
そんな毎日を送っている。
きっかけは人生経験の豊富な親友が教えてくれたことだった。
見ないようにすること。
目を背けることだった。
SNSも、Lineも。
特にSNSを見ないようにすることはとてもしんどかった。
だって見てェもの。
あらゆる人の、あらゆる日常を。
初めは本当に誘惑との格闘だった。
ボタンを押せばすぐ開けてしまう、友達への愚痴、金持ちのあの人の噂話、関係をもったアイツののろけ話。
僕はまずアプリを消すことから始めた。
開くにはブラウザで検索しなければならない。
少しでも工数が多くなるように。
これは意外と効いた。
臭い物に蓋をする。
それは、逃げだと言われることもある。
確かに目を背けても「ブツ」はそこにある。
結局それはなくならないし、何もせずにただ念じているだけでは、ブツは気付けば巨大化して見たくなくても視界に入る。
でもそれは逃げ方が下手くそだ。
逃げるなら、もっと上手く逃げなければいけない。
徹底的に、逃げなければいけない。
目をこれでもかというほど背ける。
現実を見ないようにして、別の何かに夢中になるのだ。
ブツはなくならない。
でも、逃げながら「ブツ」を倒せるように力をつけるのだ。
そんなときに役だったのは文章だった。
何でもよかった。
それでも、夢中になれる何かがあれば忘れる時間が増える。
気付けばいつのまにか「ブツ」は見えなくなるほど小さくなっていた。
時間をかけて調子が整うにつれて、今までの感覚が狂っていたことに気付く。
あちこちに敏感になっていたアンテナが、目に見えるようになる。
あとはそっとスイッチをオフにすればいいだけだ。
プロ奢ラレヤーはいつもこれを言っていて、皆きっと胸に引っかかってるんだよな。
ツイ廃であればあるほど。
「わかってる、わかってるよ」と思いながらも、これ以上の孤独に耐えられなくて甘くて栄養の無い果実にすがりついてしまう。
僕だって親友の助言があって、ようやく実践できたことだ。
嫉妬はエネルギーだ。
悪いものじゃない。
使いこなせないから苦しいのであって、ガソリンに変えられればそれは
力になる。
百薬の長だ。
僕はもう少し目を背ける。
やっぱり希望がみたいから。
僕は、死ぬまでにやりたいことがたくさんあるんだ。
たくさんじゃなかった。
3つあるんだ。
まだ希望はある。
やりたいことは、やれるかもしれない。
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