エッセイ（眼球）

　昨日の夕方ごろ、とてつもない頭痛に襲われた。

　台風が近づいていて、気圧がおかしくなったせいかもしれない。

　（ふだんは片頭痛とかもないが、ちょうど台風みたいに、１年に数回だけ、とんでもない頭痛がやってくるときがある…）

　ちなみに、頭が痛い、というより、目の奥が痛い、というかんじ。

　さらにくわしく言うと、顔の中に眼球があるとして、その付け根（目玉おやじでいうところの後頭部）あたりが痛かった。

　と、そのとき、自分が明確に『眼球』というものを意識していることに気づいた。

　ふだん生活していて、『眼球』を意識することって、あんまりない。

　しかしそのときは、たしかに「顔の中にまるい球体が２つある」ような実感があった。

　病気やケガをしてはじめて健康を意識するように、頭痛になったことであらためて『眼球』を意識した、気がする。

　その後、痛みのせいか、めずらしく夕飯を食べる気になれなかった。

　しかし、こんな時こそ何か食べなければ…と思い、焼きそば（ペヤングではない）の大盛りを平らげ、バナナを２本食べた後、妻からもらった頭痛薬を飲んで、一晩ぐっすりと寝た。

　朝起きたら、頭痛はキレイさっぱりなくなっていた。

　それと同時に、昨日感じた『眼球』の感覚も失われた。

　…とまあ、そんなこんなで、（頭痛のない）日常が戻った。

　いろいろあったものの、あらためて、かけがえのない健康に感謝したい。
　
　健康でおられる、まわりの皆さんにも感謝です。

　※画像のイラストは本記事のイメージキャラクター（めたまん）です。