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アガベ ケルチョベイの魅力

 マルギナタその1で紹介したケルチョベイですが、チタノタ同様に個体差が大きい種のようで、我が家で育成している株だけでも結構な変異というか個性が見られます。選抜により、チタノタのような「ネームド」株としてメジャーになれるかどうかはわかりませんがちょっと気になる種類としてピックアップしました。

 なんにしても個体差があるということは複数、できればたくさんの株を育成して選抜する楽しみがあるということです。その魅力の一部でも紹介できればと思います。
 なお、○○系と称していますが、便宜上の表記であり正式な系統ということではありません。

短葉系

 最近気が付いた、葉がずんぐりと短いタイプです。この系統は葉縁の鋸歯が連続してというか葉を縁取るように取り囲んでいることが多く、葉の縁の色が変わっているように見え、日本刀の波紋のような独特の雰囲気があります。この系統はあまり出現しないようで、我が家でも数株しかありませんし、葉の短さも程度の差があります。

昨冬の寒波で葉が傷んだため特徴が出るのが遅くなり、最近、最短の葉であると気が付いた。
上とは別株。これも昨冬に葉が傷んで復活したものです。
上の株に比べるとちょっと長い葉。葉縁の鋸歯部分も細めです。
短葉で赤みがかった株。見方によっては斑入りにも見えなくはない?

長葉系

 葉型がすらっと伸びるタイプです。下の写真ほど長い葉の株はあまり出現しません。鋸歯部分も葉の周囲を覆っていますが幅が狭くあまり目立ちません。

我が家で育成している中で最も葉が長い株。緑色が濃いようです。
こちらもかなり長いタイプの株。中央線も明瞭で葉縁の鋸歯も薄いながらも連続しています
全般に葉色が薄いタイプ。相対的に中央線も薄くなります。これぐらいの葉長の株が一番多く出現するようです。
これはハウス内での地植え株。鉢植えも地植えも成長速度に明確な差はないようです。株姿は一般的?だと思います。

RED系

 種子の購入時から「レッド」が付されているものですが、発芽した株すべてが赤くなるわけではありませんでした。現在、明瞭に赤くなっているのは数株だけです。

やや葉が短いタイプの赤化株。
赤のやや短葉株

ケルチョベイに似た他のアガベ

 ケルチョベイとは違う種ですが、かなり見た目がそっくりな種もあります。そのうちのいくつかを紹介します。
 

メガロドンタ 発芽率が悪かったのかこの一株のみが残っています。寒くなってきて赤みが増してきました。
インプレッサ 資料によるとペンキが乗るとのことですが、ペンキが乗らない状態では黄色っぽいケルチョベイのように見えます。
地植えのホリダ 葉の中央部にほんのりと線が入り、ケルチョベイのように見えます。
フンキアナ 葉裏の模様がケルチョベイとは全く異なりますが株姿は似ているような。

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