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【sunabarクロージングコメント】Google Cloud – Dialogflow で自動応答チャットボットを作成してみよう!(2020-11-05)

前置き

これは何の文章?

Code for Japanが、2020年から行政職員向けに開催しているオンラインハンズオンセミナー(通称、sunabar、https://sunabar.code4japan.org/)において、各回のクロージングでコメントをしているものを文字起こししたものです。実際には、文意がわかりやすくなるように適宜言葉を足したりしています。

告知文(再掲)

市長や議会からAIを使って何かして欲しいと言われて困った経験、ありませんか?それは、AIというものが特別で、行政事務から遠い存在だと感じるからなのかもしれません。しかしながら私たちの生活は既にAIやクラウドサービスに囲まれており、それらを普段の仕事に試験的に取り入れることはそれほど難しいことではありません。そして今は、そこにコロナ禍が加わり、新たな視点で考える必要も出てきそうです。なぜなら、コロナ禍で非対面・非接触型のコミュニケーションが加速度的に普及しそうな雰囲気を感じるためだからです。ただし、その際に、代表例としてのチャットボットをツールとして考えるか、コミュニケーション手段としての可能性や限界を、みなさん自身が手触り感を持って話ができるかは、極めて重要だと思います。本セミナーでは、Google Cloudのハンズオンを通じて、AIを使ったクラウドサービスがどうやって作られているかを理解し、これまでブラックボックスのように感じてしまっていたものが、意外と自分たちでもある程度作れてしまうことを実感していただきます。

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では、クロージングコメントを見てみましょう。

みんな使っているものは、すごい

まずGoogleってやっぱりすごいなって思いましたよね。
Sunabarでは基本思想として「みんな使っているものは、すごい」ということがあります。みんなが使っているものは、古い言い方だとこなれている、今風に言えば、コモディティ化しているということです。
それは、使いやすかったり、さまざまな使いみちが用意されていることと同じことを意味します。

そして忘れてはいけないのは、冒頭の近藤さんのお話であったとおり、そのためにどれだけ投資をしているか、そのための開発のスピードも含めたすごさだったと思います。

こなれたツールこそ行政は使おう

また、行政とこの手の「こなれたツール」は、本来は相性がいいはずです。しかしながら、自治体の中では、チャットボットは「正確じゃない」といった物言いで、思考停止している向きが多いように思います。

それが、今日ハンズオンしていただいたように、ある意味で細かすぎて伝わりにくかったかもしれませんが、サービス化するまでのスピードが速い、つまりテストしてどんどん改善していくことができる、あるいはすでにこなれているグーグルのAIを当然のように使えることなど、そうした進化を知らないままになっているように思います。

もっと言ってしまえば、仮にそうした事を言う人が、いまだにいるとすれば、「わたしはチャットボットをきちんと使ったことがありません」ないしは「作り方を知らないけど、何かコメントしています」ということを告白していると言ってもいいでしょう。

そうしたことを言う人を見つけたら、そっと今回の動画を教えてあげましょう。Googleのサービスの「こなれ具合」を知って、今後はあれこれ言わなくなると思います。

コロナ禍でのチャットボットの有用性

その上で、
事例にあったとおり、コロナ禍でチャットボットの有用性は高まっていると思います。
また、国の交付金を使ってチャットボットサービスを活用することを推奨している向きもあると伺っています。
その意味では、自画自賛しますが(笑)、時機を得た企画になったのではないかと思います。

現在検討中の方がいらっしゃれば、今日チャットでも書かれていた方いらっしゃいましたが「まず身近なものでやってみる」ことをおすすめします。「Q&Aを用意するのは大変」ということも書かれていました。チャットボットを作るとしたときに、どこまでを自分たちで内製化するかという切り分けを現実的に考えられますし、仮サービスでどういうインターフェースで実装すればユーザーによってよいのかも考えるべきでしょう。そうすることで、発注仕様書のクオリティも上がると思います。そして、なにより、受注したベンダーさんとの力関係でも非常にいいかと思います。

今日はサービスのご紹介にとどめましたが、Googleが提供する他のサービスもたくさんあり、どれも奥深いよさがあります。引き続きお試しいただければと思います。

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