10年間、年始2ヵ所に初詣しておみくじ引いた結果をふりかえってみた結果
10年続いた習慣のふりかえり
私には、年始に2ヵ所に初詣に行って、それぞれおみくじを引いて、その結果を元に今年の方針を立てる、という毎年恒例の習慣があります。
この5年ほどは、おみくじの結果を見るだけでなく、書いてある内容を比較・検討し、総合的に気をつけるべき点をまとめていました。
今年はなんと、2ヵ所共に大吉で幸先よいスタートを切りました。ふと気がつくと、なんとなく始めたこの所作も、数えてみると、2015年から始めて10年(11年目)になっていたので、その結果をあらためてふりかえってみたいと思います。
神社とお寺〜椿神社と石手寺
私が初詣に行っているのが、近所の通称「椿神社」、正式名称は伊豫豆比古命神社(いよずひこのみことじんじゃ)です。
椿神社は毎年2月の商売繁盛の「お椿さん」が有名で県内外から参拝客が多く訪れる有名な神社で、家族での初詣はいつもここです。
もう一箇所は、真言宗の石手寺です。石手寺は、四国遍路の51番札所であり、四国遍路の由来となった「衛門三郎(えもん さぶろう)の再来伝説」が伝えられています。場所は道後から東に行ったあたりで、我が家からは5km程度離れていますが、毎年山を越えて走って行き、お参りをしています。
11年のおみくじの結果発表!
では早速、過去の11年の結果を以下に列挙します。
色分けをしてみましたが、見ての通り、2016、2020、2023〜2025が二ヵ所で同じ結果になっています。
単年でみた時に、二ヵ所のおみくじが一致する確率は1/7=約14.29%です。この事自体はそうそう珍しくはないと思いますが、11年間で5回同じ結果なる確率は、ChatGPTによると約1.09%、3年連続で結果が一致する確率は、1/7の三乗でなんと約0.29%です。これはなかなかの低確率ではないでしょうか?
相関係数を出してみると…
この結果を元にして「おみくじの結果を数値化して」とChatGPTにお願いしてみると、0〜6段階のランクに変換してくれます。しかし、何も条件指定しないと、大吉→中吉→小吉→吉→末吉→凶→大凶の順番になってしまいます。これはおみくじの「あるある」間違いの順序です。
正しい順序は大吉→吉→中吉→小吉→末吉→凶→大凶だそうです。
更に正確にしようとすると、各神社仏閣に確認して、おみくじの順番や段階数を確認する必要がありますが、今回は一般的なおみくじの運勢の順番と数でランク化し数値にしました。
そして、この結果を元に、試しにこの11年の2ヵ所のおみくじ結果の相関を算出すると0.74となりました。これは強い正の相関と呼ばれる結果です。この結果から、統計的に直近11年の私のおみくじの運勢について、
「椿神社と石手寺のおみくじの結果に強い相関がある」
と言えそうです。
これを更に、2020年を境界として、5年単位でみてみると、2015~2019年までは0.24(弱い正の相関)、2020~2025年ではなんと0.95(非常に強い正の相関)という結果になりました。2020年以降は驚くべき(!?)的中率です。
おみくじから見える運勢のリズム
せっかく数値データにしたので、別の見方もしてみましょう。
結果をヒストグラムでみてみる
10年で20件のデータしかありませんが、おみくじの結果をヒストグラムでみてみることにします。ヒストグラムはデータの頻度をグラフ化したものですが、はっきりと傾向が出たのが印象的です。末吉(2)・小吉(3)と、吉(5)・大吉(6)は出ていますが、中吉(4)や、凶(1)・大凶(0)が出ていません。
おみくじの確率的に小吉・末吉が一番多そうなのはわかりますが、私の場合吉がもっとも多いのは面白いです。
総数とその割合を算出するとと、末吉・小吉の合計と、大吉・吉の合計の割合がきれいに50:50になっています。
時系列でみてわかった運気のリズム
次に、おみくじの結果を時系列グラフにしてみましょう。時系列でみると、椿神社も石手寺も、運勢の数値が「ほぼ毎年上下に入れ替わっている」様子がわかります。
途中、2019〜2021年の3年間のみ、石手寺は「吉」が3年続く維持状態、椿神社は末吉→吉→大吉と上り調子になりました。この3年間だけ他と若干リズムが違って見えます。それ以前と以後では似たような感じですね。
次に二ヵ所の値の平均で時系列グラフを表示してみました。2017〜2021年にかけて昇っていきましたが、以降は毎年きれいに上下しています。
このグラフで下がっている2022年、2024年に、私は本を上梓しています。書籍は時間がかかるプロジェクトなので、2022年の書き下ろし本は2020年から、2024年の翻訳本は2023年からそれぞれ作業を始めていました。上り調子で開始して、下り調子で発売してますね〜(笑えない)。
たった11年ですが、この結果を見ると「運気には波があるのかもしれない」ということに改めて気付かされました。
運気のリズムと売上を重ねると?
では、このリズムと実際の売上のリズムはどうなっているでしょうか?個人事業主に戻った2015年は途中からなので、2016~2024年の個人事業の売上と、おみくじの結果を並べてグラフにしてみたのが次になります。(売上は正規化しています)
この結果をみると、運気(青)と売上(緑)が2017〜年以降、1〜2年遅れで重なっているようにも見えます。そして、この時間差も2023年で同期し終えているように見えます。
また、先ほど2ヵ所の運勢のリズムで「3年間だけリズムが異なる」とした2019〜2021年が、売上(上昇傾向)と運気(下降傾向)がクロスしているのが印象的です。個人的には、2020年を境に外側の世界も内側の世界も大きく変わりました。世界も個人も大きな変容のタイミングだったのだなぁと改めて感じます。
そして、このリズムだと2025年は大吉で上がるタイミングです。ということは、売上も大きく上がる・・・かな!?
手放して天に任せる
実は、2015年頃から少しづつ「売上をあげてやろう」とか「目標を立てて達成しよう」という「頑張る」ことをだんだんと手放してきました。
それよりも仕事、家庭、趣味、健康など、個別要素ではなく「人生」全体として捉えて「今の調和がとれているか?」に意識をむけ、調和を取り続けることに注力してきました。そうすることで、先が見えない大きな流れの中でも、「今」に注力していれば目標などなくても「なんとかなる」ことを実感してきたここ数年でした。
そうやって、しばらくは全体の調和がとれていると感じていたのですが、2023年あたりから、少しずつ調和が崩れ始めてきました。1年以上たっても「調和した」状態に戻らず、ひどくなっているように感じています。これは「これまでのやり方では調和がとれない」サインではないかと、改めてグラフみていて気づきました。
今年は、せっかくの大吉なので「人生の調和」を意識しながら、運気に乗って大きな変化も取り入れようと思います。
おみくじの内容を比較・チェックする
最後に、おみくじの運勢を比較チェックして、今年の方針を決めます。今年は共に大吉なので「順風満帆」にも思えますが、実は注意点も記載されています。
今年の場合、全般的に以下のことがらに気をつけたほうが良さそうです。
焦らずに、手順を正しく踏んで行動を起こすこと
交際をできるだけ広め、知識と人脈を大いに取り入れること
低姿勢で、言葉の表現に気をつけること
この3つのうち、2番目の「人脈づくり」は、ここ数年面倒くさくて回避しがちでしたので、今年は意識しようと思いました。
調子がいいとき、人はつい驕り高ぶり、なんでも思い通りにうまくいくと過信して、思い上がってしまいます。良いときほど、足元をすくわれないよう気をつけておくのが良さそうです。
たかがおみくじ、されどおみくじ
ここまで、この11年間の私のおみくじの運勢についての考察をしてきました。所詮おみくじと言ってしまえばそれまでですが、このようにデータとしてとっておいて分析してみたり、過去の出来事と照らし合わせてみると、面白い発見があることがわかりました。
「チリも積もれば山となる」といいますが、毎年なんのきなしに撮影していたおみくじの写真で、ここまで楽しめるとは思っても見ませんでした(笑)
案外ノリで買って、読んだらすぐに結んで忘れてしまいがちなおみくじですが、結構深いものですね。皆さんも是非やってみてください〜。
私も、次の10年後にどんな結果になっているかが楽しみです。