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Why don't you walk?

僕の最近のマイブームは,もっぱら「知図づくり」である。自分でも作るし,授業にも取り入れている。今日は,その出会いの質感を記録しておくことで,今後立ち返ってくる場所になるかもしれないと思い,久しぶりにnoteを書いている。


今年の1月に,先輩のおススメで,「ジェネレーター入門講座」という会に参加した。行く前は,恥ずかしながら「ジェネレーター」というものが何か全然知らなかったんだけど…直観に誘われて即決した。

https://note.com/tankyumedia/n/n8f969d0b5bc5

ジェネレーター入門講座では,超個性豊かなメンバーと出会った。初めて会う人がほとんどなのに,居心地が悪くない。みんなから,ポジティブなエネルギーを感じられる不思議な場所だった。その講座の中で,僕らはジェネレーターの卵として,町を歩き回ったわけだ。これを師匠は,Feel℃ walkと呼ぶ。そして,Feel℃ walkの中で,僕達はたくさんの小さな発見をする。
奇跡な発見!とか,感情が強く揺さぶられる出会い!…なんてドラマは,歩いている中では生まれない
・個性的なうたい文句の看板
・声をかけているキャッチのお兄さんたちの独特な陣形
・高い柵?に囲まれた都心の公園
・飼っている鳥の足にひもをつけ,自分の肩に乗せて散歩する女性
せいぜい,「ちょっとおもしろい」「何あれ?」「へぇ~」って思う程度の発見だ。


クタクタになるまで歩き回り,会場に戻った。あぁ歩き疲れたなぁ…今から椅子に座って,活動を振り返ったりなんかしたら眠くなっちゃうなぁ。なんて思ってコーヒーを飲みながら,「知」図づくりがスタートした。
先輩ジェネレーターが,僕達の知を引き出し,思考の世界に引き込んでいく。弾みがついたメンバーから,時には重なるように,また時には散りばめられるように,発見が表出されていく。メンバーから出される発見の多くは,ぼくの意識には入らず,受信し損ねたものがほとんどだ。自分なりの発見を出し合うことで,メンバー全員の個性が輝く。そこに優劣はない。自分が,何気なく発した一言がメンバーに喜んでもらえたり,メンバーの思考を促したりすることが有ると,すごく嬉しかった。この頃にはもう,メンバーが,ジェネレーターに頼ることなく活動に没入している。先輩ジェネレーターは「いいぞ!いいぞ!」って感じで焚きつけることに全力を投じている。まさに,僕らの知図になっていく。
気付くと僕の中では,一つ一つの知がつながり合い,互いに働きかけ合っている。そして,些細な一つの発見から,ひとまとまりの知見が物語のように浮かび上がってくるのだ。学びに没入してしまうんだけれど,ふと振り返ると,このわずかな時間の間に自分の中に深い知が生成されていることが分かる。学びの充実感を味わいながら,学び続ける状態になっていた。そして,その後のアウトプット,昨日会ったばかりの仲間の前で,僕は知の物語を爆発させた。もう,おさえきれなかったのだもの。


今,僕はこの「知図づくり」を小学校の授業の中に転用できないものかと試行錯誤中である。既に4単元ほど実践して,そのポテンシャルを十分に感じている。なんてったって,子どもたちが学びながら「深いなぁ。」「面白いなぁ。」と口にするんだから,これはもう僕を導いているとしか感じられない。そして,課題も見えてきている。この2週間ほどは,授業ができなくて,ストレスフルな日々だけれど,課題を整理する上ではありがたかったのかもしれない。とにかくもう,歩き出してしまった僕の知図づくり。早く子ども達と,DoしてFeelしてThinkしたい今日この頃なのです。

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