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『半沢直樹』と永田町の話

毎週日曜の夜9時は、TBSドラマ『半沢直樹』を観ている。数年前に池井戸潤の原作を読み、Amazonプライムの有料コンテンツでシーズン1のドラマを見て以来、続編のドラマ化をずっと楽しみにしてきた。クセの強い裏切り者達や半沢の強烈な『倍返し』に、話の展開を知っていてもつい引き込まれてしまう。個人的には特に、顔圧強めな上役たちが毎回見せる迫力ある表情を楽しみにしている。

さて、そんな『半沢直樹』ファンの私が、最近ドラマに影響されて興味を持って観始めたものがある。


それは、永田町。日本の政界だ。


『半沢直樹』の世界観は永田町に似ている。

考えてみれば、あのドラマに出てくる、カネ、派閥、裏切り、根回し、不正、隠蔽、裏取引・・・といったキーワードは、すべて日本の政治にも共通している。

これまで、「○○派の○○議員が○○と会食をしたようです。」などというニュースを観ていても、「だから何?」という感想しか抱いてこなかった自分が、最近は「こういうところでどんな話をしているんだろうか」と思ったり、国会のレッドカーペットの上で記者に囲まれながらインタビューを受ける顔圧強めのおじさん達を眺めながら、「この人は誰の派閥に属しているんだろう・・・?」「これまでどんな功績をあげた人なのだろう・・・?」と考えたりしている。

そこで思ったのだ。

難しいことは一切知らなくても、ひとまず『半沢直樹』を観るようなノリで永田町の世界をエンターテイメントとして観てみるのはどうだろうか、と。

登場人物たちのキャラクターや相関図に詳しくなれば、その中の誰が誰の味方をした、誰が誰に直談判に言った、などという話がこれまでとは少し違った風に聞こえてくる。「ちょっと知っている」と「まったく知らない」ではきっと面白さが大きく変わる。面白くなればなるほど、「もっと知りたい」と思うかもしれない。

ドラマと違って残念なのは、今のところ永田町に半沢直樹のような人物は見当たらない点だ。悪役ばかりで辟易し、ドラマのシーズン3を待つばかり、となってしまう前に、どうかリアルな世界でスカッとするような格好良い政治家に出会えますように。

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