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ないものねだり

こんにちは、やましたです。

急に寒くなりました。

4連休、田舎に帰省しています。

いや、寒いです。

さて、この連休のお話をしましょう。

最近のこと

日曜日、あるオンラインイベントに参加した。

テーマは「立ち止まり、改めて考える、貧困〜カンボジアの社会システムをヒントに〜」

カンボジアで長年働く方の話を聞きながら

主にカンボジアの保険システムや医療について、聞いた。

カンボジアは貧困層や低所得層が多く、医療費が払えない。

ましてや、保険システムがあっても、それにまわすお金がないし、政府への不信感から利用しない、ということがあるらしい。

そんな、カンボジアの背景を聞いたあとに

ある問いが、参加者に言い渡された。

日本とカンボジア、どちらが幸せか。

答えのない問題。

比べられない。

でも、わたしの中では断然カンボジアだと思った。

わたしが日本人という視点からいくと

カンボジア、と答える。

理由はいくつかある。

・カンボジアにいる時の方が、いろいろ思い悩むことが少ない

・ありのままを受け入れてくれる気がする

・低所得でも、そもそもの物価の安さがあるのでそれなりの暮らしができる。

と、考えてみた。

でも、違う視点に立つ人もいた。

自分がカンボジア人だったら。

なら、日本、と答えると思う。

日本人からしたら、あの国のどこがいいんだろう。

と、思うかも。

だけど、カンボジアに1年間いて、日本に帰ったらやっぱりいい国だな、と思う。

田舎はのどかで、景色がいいし

ご飯は美味しいし

仕事はあるし、お給料もそこそこもらえる。

アパートは高いけども、綺麗な部屋もある、風呂もあるお湯が出る。

車がある。

保険もある。

医療も充実してる。

そんな夢の大国日本に勝るところなんかあるだろうか。

ふと、考えてみた。

わたしが、日本で暮らしてる中で、無意識の中でカンボジアに求めてるもの。

多分それは、人との繋がりだと思う。

市場に行って、人が作った美味しいご飯を食べること。

挨拶をすること。

お話しすること。

スクールで、こどもたちと毎日会うこと。

勉強を教えること。

一緒にご飯を食べること。

そんな、日本にいる時のわたしは、日本にないものを、カンボジアに求めている。

だから、それを手に入れた時の自分が幸せだと感じるのかもしれない。

逆に、カンボジアにいる時は

それが満たされているけども

娯楽や、お金や、保険などの安心感

インフラ、安心できる環境

が、ほとんどないわけ。

それを、無意識のうちに日本に求めていた。

それがある日本は幸せだ、と思っている。

だから、答えが出ない。

何をもって幸せか、なんて、分かんない。

全部満たされたからって、幸せかというとそうでもなく

きっと、もっともっと追い求めていきそう。

結局、目の前にないものをねだって、幸せを探していくんだね。

今のわたしが、まさに。

カンボジアという国に、幸せを求めている。

だから、カンボジアという国が幸せに見える。

ま、今回の問いはいろんな感じに捉えられるけどね。

わたしの中では、人生の長い期間で考えると、日本が幸せだと思う。

だけど、1日1日の短い期間で考えると、断然カンボジアが幸せだと思う。

という結論。

今回は社会システムから見ての幸せというテーマだったからね。

まぁ、そりゃね。答えは出ないや。

みんなみんな、ないものねだり。

自分の心の穴が埋まるまで

気長に、夢の大国日本での生活を堪能しますか。



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